知る人ぞ知る「レインボーファミリー」は1972年に始まったお祭り、、、というか「お祭り」の場合、僕の場合はどうしても「盆踊り」のイメージになってしまうので「フェスティバル」のままの方がいいかな。毎年、どこかの州で独立記念日の週に開かれます。今年はテネシー州チェロキー森林国立公園のサウスホルストン湖のとなりで、家から車で約4時間かかります。
お寺に住んでいるブラフマチャーリー(独身坊主)のジャガグルさんが彼の師に尋ねたら

「裸の人たちがうろうろしているから、おまえは止めたほうがいい」

友達がすでに現地で食事を配り始めているというので、「ちょっとのぞいてみようかな」とこの週末行ってきました。公式には1日から7日までですが、実のところすでに1ヶ月前から準備が始まっていて人々も集まり、すでに1万人ぐらい森の中でキャンプしてます。道路は砂利道で砂ぼこりが激しく長い間止めてある車はすでに真っ白、路肩に何台も止まってます。すでに夜8時を過ぎていたのでその晩はそのまま車でお休み、朝起きてから現地に向かいました。キャンプ地の入り口まで歩いて30分ちかく、入り口から石でボコボコの狭いケモノ道みたいな坂道をのぼって20分以上歩いてようやく左側にハレークリシュナのテントを発見。友達はテントの外でごろ寝してました。かなり夜遅くまでキチュリ(ライスとムングダルをベースに野菜とスパイスを加えたもの)とハラバ(セモリナををバターで炒めてから砂糖水を加えた甘いもの)を配っていたそうです。

朝ごはんをいただきに時々人が寄ってくるので彼らに配り始めました。このフェスティバルはほとんどの人が仕事を持たずフラフラ?しているいわゆるヒッピーの集まり、食事も何ヶ所か配るところがあってすべて無料、おまけにベジタリアンが多いしバーベキューをしている人はあんまり見かけません。向かいではマントを羽織って背の高い帽子をかぶったお兄さんが一人で一日中、コーヒーを配ってます。そしてみんなカップとお皿を持参、ある人はコカコーラのアルミ缶を半分にちぎったのを持っていて僕がハラバをその中へ。バナナとかリンゴの芯などは枯葉の下に埋めます。友達は始めにトイレづくり、といっても単に溝を掘って用がすみ次第、土を被せるだけですが、みんながあちらこちらでやり放題だと衛生上問題が起こりますよね。あちらこちらで音楽がなりはじめますが、夜はステージでミュージシャンの演奏があるそうです。僕は残念ながら夜までいる元気はありませんでした。フランス訛りの英語で話しかけてきたお兄さんは、このフェスティバルに初めて参加、これからしばらく旅を続けるそうです。六十近い白人のお婆さん?は、キチュリを食べながら、「昔はたくさんハレークリシュナの人たちがいたんだけどねえ」と懐かしがってました。彼女よりもっと年老いたご夫婦は、残念ながら口が利かず、でもうなずきながら(おいしいって言ってるのかな)2回もキチュリをおかわり。思ったほど裸の人は見かけず、二人だけ上半身裸で歩いてましたけど。帰り際に車に乗せたお兄さんは「Aサイト(といってもどこがどこだか結局よくわかりませんでしたけど)にはちかよるなよ、マリファナでいっぱいだから」

これもアメリカの一面、こういう世の中に僕らは住んでます。
もし「行ってみたいなあ」という人がいたら御連絡下さい。ピークはこの4日、独立記念日ですが、この週末また行ってみようかなあと思案中です。d/font>