手術前日

テーマ:
両親と旦那に付き添われ病院に入る。

平常心では居られず…誰とも目を合わせることも話すこともしたくない
取り敢えず部屋中央の椅子に座る


私はやっぱり手術は出来ない。赤ちゃんを殺さないで

そう訴える

すぐに部屋担当の看護師さんも来る
私はどこにもぶつけようのない感情を両手の甲を引っ掻き、ボロボロにしながら話す。

看護師、チームの医師、執刀医の教授まで巻き込んで
私は旦那と親が首を縦に振る様に…と願いながら話を続けた

旦那はまだ若く、収入も低い
病気でかかる費用の事、子供を育てるための資金の事
そんな話で母親に丸め込まれ、すっかり寝返った

私からしたら、ただの裏切り者だ。

母親もただの敵。父親も何も言わないから同じだ

近しい身内は全員、私からしたら信用ならない人間へと変わったこの数日間



最後の最後に、旦那と話しをさせてくれと
2人きりになった。


…赤ちゃんを諦めるなら離婚して。と私が言った
赤ちゃんを授かったことがきっかけで、結婚を決めた
もし出来ていなければ、別れていたかもしれない

それ程日常生活で、協力もしてくれなければ
長女を丸一日、任す事も出来ない
余計なことしか教えない。

そんななのに、自分の主張ばかりしてくる

結局、経済的な理由が一番と
そんな話ばかりしてる旦那を全く信用出来ない


そして今日1日の話し合いの中で
子供を産むというなら、離婚します。

そこまで旦那は言った


それならば、諦めろというなら
離婚してくれ。と正直思う

それに旦那はまだ若いのだから、私と別れたとしても
同年代で、もっと自分の思い通りになる女性も現れるだろう


そう思って、離婚してください
そう言ったのですが

まさかのそこで旦那が泣き出す

私は正直、はぁ?!と思う 何勝手に泣いてんのって


そこへ、うちの両親が入ってくる
何で泣いてるの?!と…

子供を諦めるなら離婚してくれって言われました…
僕は本当は離婚する気なんてありませんし
ご両親には話していませんでしたが、僕はどうしようもない人間でした

悪い仲間としかつるんできてませんし
逮捕歴もあります。その件で両親にも慰謝料、保釈金含め何千万も払ってもらってます…

そんな両親に、結婚できてやっと…やっと親孝行できると思ったんです
それなのに、離婚されたなんて…両親に合わせる顔がありません。。

と泣きながら訴えていました

うちの両親は、そこで旦那を庇ったんです
こんな若い子を苦しめるなと…気持ちはないのか?そう言いました


正直、私は物凄く冷めてしまいました
あんたの気持ちの吐露は、今関係無い。
あんたのご両親に対する孝行は自分自身で勝手にすればいい
だから私は何度も言ってきた。迷惑かけた分ご両親
ご兄弟、私の家族や娘や私に迷惑をかけない人生を歩んでいけと。

それでも私の言う事は聞かず
自分の気持ちばかりを優先してきた
無免許で車やバイクを所持したり、夜中に遊びに出て
非常識な時間にしか帰ってこず
日曜日の娘との時間をおざらなりにして、ゴロゴロ寝ながら面倒を見ていた


そんな旦那の言い分は本当にどうでも良かった…

泣きながら旦那をかばう母を見て
もうどうでもいいと思った。

誰も信用しないと思った

そして子供を諦める。手術をすると
強引に言わされた
両親は満足して帰って行った…



その後、旦那が病室に泊まった
エコーで最後に赤ちゃんの顔と心音を聞かせてもらった時、旦那が泣いていた

ふざけるな。お前の判断で殺すんだよ
私はそうとしか思えなかった


お腹で元気に動いている赤ちゃんとの最後の夜
旦那はいびきをかいて爆睡している。
私は一睡もできず…親友とずっと泣きながらLINEで話していた。何も言わず付き合ってくれた

旦那にも幻滅しかない。お前が代わりに死んでくれ
そう思った…

書こうと思うと

テーマ:
胸が苦しくなって、なかなか書けない。
入院の日のことと手術の日のこと。

入院の日、ほぼ丸一日病室で家族と揉めたあの時間の事

看護師さんやチームの先生達も巻き込んで

私なりに、1人で精一杯の抵抗をして戦った
苦しくて悔しくて悲しくて、娘に会いたくて。

お腹で動いてる赤ちゃんを思って、ごめんねって謝っても謝りきれなくて
ずっとずっっと泣いても泣ききれなかった

同意書にもサイン出来なかった

旦那が病室に泊まったけど、いびきかいて寝てる姿を見て本気で離婚しようって思った事。
(なぜなら、結局のところ旦那はうちの両親側にあっさり寝返って私を裏切ったから)

簡単に裏切った癖に、一番最後にエコー見せてもらった時
赤ちゃんの姿見ながら、心音聞きながら号泣してた
マジで何もかもが遅いんだよ。
貴方が駒を進めたんだよ。ふざけんなよって


手術から明日で1ヶ月…本当にこの恨みがいつ私の中から消えるのか全然わかんない


眠れなかったら、眠剤飲んで寝ちゃった方が良いから
と渡された眠剤も飲まず

眠れるわけもなく。 
でも、中学の親友と高校の親友。それから娘の名前を付けてくれた親友

3人が居てくれたから、寝ずに全員がLINEしてくれて
全力で私の味方になってくれたから
それでも気持ちが少しだけ軽くなって、少しだけ涙が止まった時間もあった

私を支えてくれたのは
家族でも旦那でもなくて、親友と娘の存在だった。




入院前日。私の意志は堅かった

例え入院したって絶対に手術なんてさせるか…
執刀医の先生だって言ってた
大きく気持ちが揺れ動いたら言ってくれって。
揺れ動く所では無い  私は絶対に子供を諦めない


お腹の子を堕ろせなんて言う奴は全員人殺しだ。


そう思ってた

病院から電話が掛かってきた
病室の空き状況で、団体部屋か特別室しか空きがないと言われて
迷わず特別室にして貰った。他人と一緒なんて耐えられるはずがない
旦那も困ればいい。両親も困ればいいんだ
幼いかもしれないけど、その瞬間の私は娘とお腹の子以外はどうでも良かった

入院準備すらろくにしなかった。断固拒否。

私はそうするだろうと思ってた母親が
余計なことに全部揃えて買ってきた

いらない世話だ。私はお腹の子を殺させない
絶対守る。

そう思いながら、娘の小さくてホカホカの手を握りながら夜を過ごした