12冊目

「かがみの孤城」辻村深月(ポプラ社)


あなたを、助けたい。 

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた―― 
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作』


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良かった!!
読後感もあたたかくて、とても良い作品。
辻村深月らしい残酷さもありつつ、でも優しい。


学校に行けなくなったそれぞれの過程は、心が痛くなる。

でも最後のエピローグで、「ああ、よかった」と心からホッとした。
みんな幸せになりますように。

ただ、七人の関係の秘密については、中盤でわかってしまって、後半で驚けず残念。
とはいえ、オオカミ様の正体やお城の秘密には気付かず読み進めてたので、最後妙に腑に落ちました。

老若男女問わず読んでほしい作品だけど、一番は中高生とその親たちかなぁ。

ああ満足。
幸せ。