現在はやきとんや、から揚げをメインに扱うお店を担当する寺島ですが、以前はうどんの専門店で5年間手打うどんを作り続けておりました。
日々修行し、試行錯誤を繰り返し。
そんな日々を続けたあるとき、自分がこれだと思う材料で、身につけた技術で、うどんを食べてもらいたい。
そんな思いが大きくなり、独立も視野にいれていたときに、地元でお客様の支持を得て急成長をしていた豚さんグループに出会う。
出会い、歩みを共にし、早1年と何ヶ月か。うどんを離れ、楽しさも辛さも、喜びも悲しみも経験し、忘れかけていた頃たどりついた豚みむらという店舗。
豚みむらは、自分の豚さんグループのスタート地点。
そんな店に戻ってきて、数ヶ月が経ったある時、社長からいただいた言葉
「みむらでうどんやってみな」
最初は設備がーとか、オペレーションが―、とかあれもこれも考えていたけれど、豚さんグループにはいるときの自分をふと思い出す。
自分がこれだと思う粉で、身に付けた技術で、うどんを食べてもらいたい。
はっとした時には行動をとっていた。
すぐに粉屋さんに連絡し、材料を手配。
のし板と、麺棒を入手して。
さっそくこねてみる。
楽しい。
うれしい。
久しぶりの手打ちうどんは麺線ばらばらで、不格好で、笑っちゃうようなものでした。
でも、本当に美味しいと思いました。
なによりも食べている人の美味しいときの顔が、旨いの声が、また食べにくるよの笑顔を思い出すと、やってやると駆り立てられました。
現在も日々、こね方や水加減、粉の種類など試行錯誤しております。
ただ、うどん屋さんのように、毎日何百という数は作れません。
かぎられた時間、道具で、完全手作業でやっているので、1日10食が限界です。
でも、最高の10食をつくっています。
専門店ではないからと侮るなかれ。
専門店ではないからこそ、情熱と魂を込めて作っています。
釜玉うどんか、ざるうどんしかありません。
自分が一番美味しい食べ方を、みなさんにも食べてもらいたいから。
情熱と魂を込めて。寺島は今日もうどんを作ります。




