新しい年度がはじまりましたね。

僕は直近で2つのプロジェクトを実現・完了させます!

こういう節目は、新たに気持ちを入れ替え、
驀進する契機としています。




【本日のお題本】

イシューからはじめよ-知的生産の「シンプルな本質」-
安宅和人 (著)
\1,890 
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【本日のフレーズ】

伝えるメッセージの本質をシンプルにまとめよう



【どゆこと?】

ついに、最後の仕上げのステップにたどりつきました。


イシュー、それを基にしたストーリーラインに沿って分析・検証が済んだら、

イシューに沿ったメッセージを人に力強く伝わるかたちでまとめます。


検討報告の最終的なアウトプットはといえば、

ビジネスの場合であればプレゼン、
研究では論文発表となるでしょう。


くりかえしになりますが、目指すのは、

「イシュー度」が高く、「解の質」も高い、価値のあるアウトップです。


それが人の心にインパクトを与え、価値を納得させ、
本当に意味のある結果を生み出すわけです。


イシューからはじめる世界では、
「何となくおもしろいもの」「たぶん大切だと思うもの」などはいりません。

「本当にこれはおもしろい」
「本当にこれは大切だ」

というイシューだけが必要で、複雑さは一切必要ないのです。


ゆえに、この仕上げの段階では、

「本質的」「シンプル」という二つの視点で磨きこみを行います。



■ストーリーラインを磨きこむ

まずは、「イシューに沿ったメッセージが伝わっているか」
という視点で、以下の3つのプロセスでストーリーラインを磨きこみます。



1)論理構造を確認する

これまでの方法で、イシューもそれを支えるサブイシューも明確で、
それを検証するための話の構造も論理的に組まれているはずです。

分析・検証が終わり、個別のチャートも一通りできた時点でその構造を確認します。



2)流れを磨く

優れたプレゼンテーションとは、
「混乱の中からひとつの絵が浮かび上がってくる」ものではなく、

「ひとつのテーマから次々とカギになるサブイシューが広がり、
流れを見失うことなく思考が広がっていく」ものです。


この話の流れを磨きこむためには、

紙芝居形式によるリハーサルと、
聞き手を立てた本番さながらのリハーサル

をやりながら手を入れていく方法を筆者は薦めています。


これらのリハーサルによって、流れの悪いところ、
締まりがないところ、補強が必要なところなどがすぐにわかるからです。



3)エレベーターテストに備える

エレベーターテストというのをご存知でしょうか?

社長とエレベーターに乗り合わせたとして、
エレベーターを降りるまでの時間で自分のプロジェクトの概要を30秒で説明できるか

というものです。


しかし、ここまでのプロセスで、

結論からのピラミッド構造のストーリーにより、
その下にも同じ構造で結論のポイントが並んでいるわけですから、

相手や使える時間に応じて、
「何をどのレベルまで説明すべきか」を自在に判断できるはずです。


結論が見えない!

と相手をイラつかせることもなく、
相手が深く確認したいところは、どんどん話を広げていくこともできます。



■チャートを磨きこむ

ストーリーラインを磨きこんだら、チャートを精査していきましょう。

優れたチャートに仕上げるコツとして、
以下の3つを見ようと筆者はいっています


1)イシューに沿ったメッセージがある

言うまでもなく、おもしろいチャート、
見栄えはいいがメッセージのはっきりしないチャートなどいらないわけで、

あくまでイシューに沿ったチャートでなければいけません。


この段階で重要なのは、1チャート1メッセージに絞るということです。

つまり、

「何を言うか」とともに、「何を言わないか」というのも大切だということですね。



2)タテとヨコの比較軸を磨く

優れたチャートは、明確なイシュー、サブイシューを取り上げるだけでなく、
その答えを出すための明確な比較ができています。


それでは、適切な比較の軸を選ぶにはどうすればいいのでしょうか?


・まず一つめは、「軸の順序に意味をもたせる」ことです。

たとえば、単にアルファベット順に並んでいたものを、

「大きいものから小さいものへ」「プロセスが発生する順に」
などの視点で並べ直すだけで、見違えるほどわかりやすくなったりします。


・二つめは、「軸を統合・合成する」ことです。

重なり合っているはずの条件を比較している場合、
モレなくダブリなく比較の条件を整理します。

軸を統合・合成して共通の軸をつくることで、
絡まりあったものがシンプルに比較できます。


・三つめは「軸の切り口を見直す」ことです。

たとえば、「人の属性」というセグメントで切っていたものを
「年齢」のセグメントで切ってみる、「場面」で切ってみるなどです。



3)メッセージと分析表現を揃える

メッセージをわかりやすく伝えるには、
分析したものを表現・表示する方法にも気を配り、

どのように表現すれば、もっとも明確に伝わりやすいかを考えます。


たとえば、
差分を表現する場合、

差分の大きさそのものに意味があるなら、
単位を揃える必要がありますね。

いっぽう、
差分の実数よりも変化の度合いに意味があるなら、
単位の異なるデータを評価したほうがよいわけです。


また、軸の刻みに注目してみて、
より強調したほうがわかりやすくなる部分を見極めます。

たとえば、
売上データで、80対20の法則が成立していることを示したい場合、

上位ユーザーの集中度合いをより細かい軸で取ることで、
極端な集中が可視化され、メッセージが明確になります。



ここまでできれば、もう一度誰かを前にプレゼンしてみて、
問題がなければ終了となります。


お疲れさまでした!




【編集後記】

「イシューからはじめよ」

2週間以上にわたる連載になりました。


なかなか文章のみではイメージできない項目もあったと思いますが、
書籍には図も豊富に載っていますので、
わかりにくい箇所は実際に書籍をあたってみてくださいね。


では、また次回!




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