だから御社のWebは二度と読む気がしない | ビジネス・ブック・アーカイブ

だから御社のWebは二度と読む気がしない

●プロのライター養成スクールである「戸田塾」 を運営されている、戸田 覚 さんのWebライティングに関する一冊。
タイトルは挑戦的だが、言われていることはごもっとも。
紙媒体に比べて、Webのテキストに神経を使っている企業が思いのほか少ないことに驚かされる。

●大手であればあるほど、関係する部門もまたがるし、また、デザイン重視だったりする。
全体を俯瞰した場合におかしなことになっている(ユーザーが目的のページに辿り着けない)ことは多いのが実情だ。
この辺については、各部門それぞれに、言い分があるのだろうが、いずれにせよ、ユーザー不在であることは確か。
全体をプロデュースする必要性を強く感じた。

●一方、単純なライティングのレベルでも、プロでない人間の書く文章は、どうしても質は高くない。
「外注する」か、「自分たちがプロになる」しか、基本的に解決策はないことになる。
中小企業の場合、外注といっても予算的に限度があるわけで、本書はそういった「中小企業でWebページを担当している人」にはオススメ。
「今さら?」と思っている人ほど、意外と基本がわかってないものなのだから(私もか(汗)?)。

●ちなみに、1点だけ。
本書で、企業のWebページの間違いの典型的な例としてあげられていたのが、「人間ドッグ」
これはもちろん、「人間ドック」が正しい。
ただ、これについては、自分でググったところ、単に検索エンジンに拾ってもらうために「わざと」入れてあるページも多かった。
この辺は、アフィリエイターにはお馴染みの手法かと。

目次:
1 読まれないWebサイトはビジネスにならない
2 勝つためのコンテンツ戦略の立て方
3 読みたくなるWebはまず構成から
4 ユーザーが求めている文章を知る
5 ハズさないコンテンツを作成するポイント
6 文を書く人・チェックする人の基礎知識