皆の者、息災か。
加藤清正である。


けふは忍者隊の凛と共に中部国際空港セントレアへと出陣して参った。



多くの民が遠方から、或いは遠方へ参る空の玄関口。
この者はどこから来て、どこへ参るのであろうか。
そのような事に思いを馳せながらおもてなしを致した次第。



世は夏休みの期間という事もあってか童が多く参っておった。
我らの姿を見、駆け寄ってくる姿のまこと愛しい事。
名古屋城とは違った出会いがあり心踊る限りじゃ。



さてまた本日は雷によってスカイデッキが一時閉鎖されるという一幕もあった。
雷もまた夏を感じる季語の一つ。
稲妻といえば秋の季語。
この時期だとどちらになるのか判断に迷うところじゃが、やはりまだ夏。
そのようなことを考えるのもまた一興よのう。



しかしながら此度は広いセントレア内においても音が轟く、実に大きな雷であったな。
童らが恐れを成さぬよう、この後の楽しき時に水をささぬよう。
心内にてこの歌を唱えておった。


伊香保嶺に  雷な鳴りそね  我が上には
故はなけども  子らによりてぞ」


万葉集に収められし艶歌。
しかしここは今の世の漢字の読みに揃えたい。
幸いすぐに雷は鳴り止み、童の顔に笑みが戻った。
まこと喜ばしい限りよ。



我らには季節を感じ風流を楽しむ時を与えてくれる雷であるが、子らには自然への畏怖を感じさせる存在なのであろうな。
「神鳴り」とはよう言うたものじゃ。
子らよ、自然と親しみ、稲のように立派に、伸び伸びと育つがよいぞ。




加藤清正