皆の者、息災か。
加藤清正である。



今日は信長様、秀吉様、太助、なつと共に江戸に出陣して参った。
徳川様が作りし名古屋より江戸に参る。
まこと面白き時代であるな。


我らが拠って立つ名古屋の素晴らしき所、面白き所を伝えて参る情報戦。
幾ばくかその心が客人に伝わり足を運んでもらえれば嬉しい。
名古屋城にて、我ら名古屋おもてなし武将隊は待っておる。


さて江戸へ参ること、いわば東下りと申せば伊勢物語が思い浮かぶ。
今の儂の心持ちに当てはまる歌を見つけたが故ここに記そう。


「月やあらぬ  春や昔の  春ならぬ  
わが身ひとつは  もとの身にして」


自分以外のものがすっかり様変わりしたことに対する詠嘆の歌じゃな。
四百年ぶりに江戸の街並みを見た儂もまこと同じ心持ちであった。
もっとも伊勢物語の主人公は悲哀、此度の儂は感慨に暮れておるという違いはあるが。



明日もこの江戸の地にて情報戦につとめて参る。
いざ、出陣。







加藤清正