「前提」の押し付け | 考えすぎ

「前提」の押し付け

政治家も人間。
医者も人間。
教師も人間。
泥棒も人間。


そういう生き方をするようになるまでには、
本人も意図していなかった数々のいきさつがあっただろう。
生きるために、仕方なくやっている仕事かもしれない。




僕は、政治家になったことがない。
医者になったことも、
教師になったことも、
泥棒になったことも、ない。


それなのに、
「政治家なら当然○○しなければならない」
「医者のくせに○○するとは許せない」
「○○する奴は教師になる資格がない」
「泥棒のくせに○○するとは意外だ」
と思ってしまう自分がいる。


結局のところ、こうした思いは、
自分の「前提」を一方的に相手に押し付けているだけであって、
相手本人を直視したものではないのだ。




しかし、常識からそれほど外れない思いであれば、
大抵の場合、世間に受け入れられる。
そのせいで、
自分が「前提」を押し付けてしまっているとは気付けないことが、実際には多い。