ポートレートには単焦点 (※長文注意)

人物ポートレートを撮影する場合、背景をぼかして人物を際立たせ、奥行きを出す写真が醍醐味ですね。

背景を映したい場合は、ぼかさない写真もポートレートではありますが、やはりミラーレスなど一眼レフを使用する場合、いかにどれだけ、どれくらいの具合でぼかすか…なども楽しいものです。

スマホやコンデジでも、所謂背景ぼかしは可能なのですが、微調整と言うかぼかし加減というかその辺りがミラーレス等使う意味なのかと。

当然被写体と、背景との距離感や撮影者とモデルの距離加減なども加味すると、やはり一眼レフの方が何かと調整は楽です。

 

単焦点レンズに関しては、以前からポートレート用に買おうと思っていたのですが、他撮りの機会がなくここまで来ました。

それにそれほどこだわらないなら、標準レンズキット(FUJI純正:XC15-45mm3.5-5.6 OIS PZ)でも難しくはないです。

ただ問題としては自撮り、所謂セルフポートレートの場合、調整が難しい事です。

 

私はいつもアプリを使用して、ライブビューのリモート撮影でセルフポトレをするのですが、標準レンズの場合タッチAFを使っても、瞳AF、絞り優先などいろいろ設定をしてもなかなか上手くいきませんでした。

即ち、他撮りでは容易な撮影も、自撮りだと話が変わってくると言う事です。

そもそもセルフポトレで、そこまでこだわってやっている人は、恐らく少数でしょうが…

コロナ禍で、あまり他人と積極的に接触出来ないのもあり、自撮りでポートレートの練習も兼ねて…取り敢えず初めてミラーレスのFUJIアプリを使って、自撮りしたところ思うようにいきませんでした。

 

左:ミラーレス(FUJI・XT200)標準レンズ(XC15-45mm3.5-5.6 OIS PZ)、アプリでライブビューリモート撮影

右:いつものコンデジ(CANON・IXY650)+アプリ加工でぼかしです。

 

当然ですが、日によってもあるものの光加減がかなり違いますね。

やはり元画像次第で、いくら後で明るさなど調整しても全然違います。

ぼかしもアプリ等で後付け出来るわけですが、写真によっては不自然になるので今一つと思っていました。

 

ミラーレスで左の構図だと、被写体との距離を考えると背景がボケてもおかしくはないのですが、何故か全体くっきりなコンデジと変わらない写真になってしまいました。

レンズのせいか、設定のせいかはわかりません…

 

↓FUJI 標準レンズキット (XC15-45mm3.5-5.6 OIS PZ)

 

ミラーレスをもっと使おう!

そもそも単焦点を考え出したのは、既存のコンデジが壊れたらミラーレスをもう一台買って、単焦点レンズキットにしようかと思ったところからです。

ただやはりカメラ本体キットを買うと…ある程度出費は避けられないので、レンズだけなら…とも考えました。

結局検討した結果…今のFUJIミラーレスに合う、【VILTROX 33mm F1.4】にしたわけです。

いずれコンデジが壊れたら…ミラーレスの単焦点キットもう一台でサブカメラの方がいいかなとも思いますが、コンデジの手軽さも捨てがたいものです。

最近ではジンバルカメラもよく見かけますが、私の場合やはり露出調整とズームがある程度あった方が良いので向かないかなとは思いました。

とりあえずコンデジはまだ健在なので、いずれ壊れたらエントリーミラーレスもう一台検討するかと言ったところです。

 

↓買ったもの

 

これまで余りミラーレスは荷物になるという事もあり、桜など特別な時期以外持ち出しすることはなかったのですが、手持ちのミラーレスも年々型落ちになるわけですし、使わねばな…なんて思いもありました。

コンデジでセルフポトレも、そろそろ飽きた感もありましたし、ミラーレスもいろいろ設定を試して使いこなせるようになれば尚いいなと。

まあ普通に風景等撮る場合は、私的には標準レンズで十分なので…単焦点はほんとポトレ用になるわけですが。

 

購入の際、クーポンやポイント等駆使してある程度お得に買えましたが、昔と比べるとまあまあ値上げしているのは仕方ないですね。

ただこちらのレンズは、AFスピードが純正に比べて落ちてしまう以外は、手振れ補正もあり、瞳AFも可ですし、サードパーティ(社外品)にしてはかなり評価が高いレンズです。

人間の目で見る視界に近い、33mmであればレンズにしては安価な方です。

所謂パンケーキレンズと呼ばれる、他社の単焦点レンズに比べるとややごつめではあります。

 

セットで専用レンズフードも付いてくるのですが、こちらを使うとレンズ保護カバーが不可になってしまうので、とりま最初だしというのもあり、手持ちのフードには替えました。

ものはついでということで、今更ながらアンカーリンクスも付けました。

ストラップは以前つけっぱなしにしていたのですが、小さなバッグに入れると邪魔な時もあるので。

 

レンズをつけたままで、カメラ単体ならなんとか…最近買ったショルダーバッグの小型でも入る感じです。

ただややバッグがパンパンにはなるので、余裕をもたすには重さも考えてリュックが楽ですが、夏は暑いので出来るだけ軽装で行きたいなとも思いますね。

例えば他のレンズも持ち歩いたり、他に荷物等ある場合はやはりリュックが何かと楽ですね。

 

 

 

いくらミラーレスが小型化しているとはいえ、スマホやコンデジと比べるとやはり大きくて重いですし、気軽にさっと撮影という感じではないですよね。

 

早速、単焦点テスト

とりまテストということで、自撮り撮影をしてみました。

セルフポートレートと言えば、三脚立てて…なんて想像される方も多いと思いますが、私は出来るだけ荷物を減らしたいので、特別な機会以外は三脚を持ち歩くことは少ないです。

セッティングが面倒ですし、三脚不可の場所も割とあるので手ごろな高さの場所にカメラは直置きです。

その為に、レザーカバーを付けているという意味もあります。

どうしてもここでないとと言う背景がある以外は、三脚にそこまでこだわりはないです。

??と思う方も多いと思いますが、あまり人がやってないやり方なので、セルフポトレでもオリジナリティのあるものが撮れるかなと。

 

そしてよりスピーディに撮影したいなと思い、アプリを使わずかなり久しぶりにセルフタイマーを使ってみました。

利点としてすぐ撮影に入れるのと、スマホをWi-Fiで接続する手間が省けるので試してみようと思った次第です。

FUJIのアプリ(Fujifilm camera remote )は慣れてないのもあり、接続にイライラした事もあった点もあります。

きちんと手順を踏めば、接続はスムーズでなんてことないといずれわかったわけですが、スマホを持たずに撮れるメリットもあります。

 

↓コンデジ(キャノン・IXY650)でWi-Fiライブビューの場合、スマホを隠しているw

出来るだけレリーズボタン役のスマホを体で隠して、他撮り風(撮ってもらってる風)にしたいと思うわけで、そうなるとやや不自然になるのですね。

 

私は20年前からデジカメを始めて持った際、セルフタイマーでセルフポトレをやっていたので、特に抵抗はありません。

ただ今のミラーレスは、バリアングルがあるので、画角から自分が外れてないかくらいは遠目でも確認は可能なので試してみました。

まあスマホセルフポトレ撮影だとインカメで、バリアングルの役割を果たすのでしょうが、流石に手持ちでなく、三脚も使わず全身自撮りしている人は見たことないですね…

 

セルフタイマーの場合一枚一枚確認して、行ったり来たりは面倒ではありますが、一つ一つじっくり撮影するという方法としては悪くないのかなと思いました。

おまけに、ミラーレスではショートカットキーが設定出来るので、タイマーもワンタッチですぐ出来るので便利です。

 

↓単焦点・VILTROX 33mm F1.4 FUJI でセルフタイマー撮影 (カメラ:FUJI XT-200)

1枚目は、後ろの他人にピントが合って、私は少しボケてる?感はありますw

頭が見切れているので、もう少し余裕が欲しいところです。

2枚目は、私くっきり、背景ボケとまあまあです。

他撮りではないので、予めある程度背景と距離があった方が良いのかなとは思います。

勿論他撮りで相手を撮るなら、似たような構図でももっと背景をぼかしたり微調整も楽かと。

 

ポーズとしては一枚目だと、手にスマホを持っていないので他撮り風になりますね。

こうやって背景がボケると、他人がボケたり背景がやや雑多であっても雰囲気が出やすいメリットもあります。

流石に家の前とか、あまりに日常な背景よりは色味を考えた場所の方が私は好みです。

床一つにしても、土だといかにも近所の公園感が出るので、舗装の場所を選ぶとか。

 

動画等では、映り込むといちいちモザイク処理などはかなり面倒なので、単焦点はぼかせる分動画でもお勧めですね。

こういったポートレート写真は、他撮りではかなり簡単な部類なのですが、自撮りでいろいろ拘ると難しいのです。

結果、やはり単焦点レンズにしたら、すんなりだいたい想像通りに撮影出来たので良かったと思いました。

ただ、完ぺきではなく、勿論失敗もありました。

 

・そもそも被写体が、画角から外れている(フレームアウト)

・周囲の別のモノに、ピントがあっているw

・全体がボケて話にならないw

 

基本カメラは三脚を使わない限り、横置きになるので結構カメラから離れないと、全身ショットが撮れません。

私は最初、カメラとの距離は被写体と出来るだけ近い方がボケやすいのでは?と思っていたので、いざ撮ると全身撮れてないという結果になりました。

カメラはズームするとボケやすいと言う特徴がありますが、被写体が遠くても近くても背景がボケる時はボケるのです。

勿論被写体を近距離で大きく撮れるなら、より背景はボケやすいとは言えます。

 

被写体のピンボケに関しては、セルフタイマー時にレリーズボタンを押す際…レンズ前で押すなどしないで、自分が映らないようにするとピントが被写体に合いやすいと説明書に記載がありましたw

ただそれだけで毎回上手くいくかどうかはわかりませんが、瞳AFや絞り優先の設定等も関係あるかもしれません。

私もそこまでカメラに詳しいわけではないので、ひょっとしてオートで何も設定しないで、標準レンズでアプリを使わず、セルフタイマーでも単焦点レンズ同様の写真は撮れるかもしれません。

この点は、次回実験してみようと思います。

もし上手く撮れたとしたら、単焦点レンズを買った意味が…ともなりますが、まあ他撮りポートレートの際のボケ加減を考えると持っておいて悪くないレンズかとは思います。

 

アプリをWi-Fiで繋いで、タッチAFを使えばピントを外すことはないのでしょうが、背景ボケが確実とも言えないですし、そもそもセルフタイマーの方が、撮影手順が簡略化出来るので良いと思いました。

涼しくなったら…海など出向いて三脚も使ってという方法も試してみようかなとは思います。

まあ三脚で風が吹いたり、縦撮りで三脚が壊れて…とか考えるとちょっと怖い点はあるのですが。

以前それで、コンデジを一台壊しているので、三脚も新調するのも良いかとも思っています。

色々方法を試して試行錯誤していくのも、また楽しいものです。

 

まとめ

今回はミラーレスのセルフポートレートに関してと、マニアックな話になりましたが他人をポートレートで撮る練習にはかなり良いです。

私は雄大な景色よりも、人物一人撮る方が好きなので、相手の選び方やロケなどいろいろ楽しめたらと思っています。

景色はメモがてら撮ることはありますが、やはり人と景色があるとより撮影が楽しいですよね。

ただ夏は外での撮影だと暑くて辛すぎるので、秋から是非ポートレートを撮っていきたいですね。

今の時期だと夏休みとは言え、暑すぎて日向は誰もいないので、セルフポトレがしやすいですw

 

あまり行かない場所では、背景もくっきりした写真もいいとは思うのですが、よく行く場所だと背景をぼかして被写体中心にした方が私はいいかなと思っています。

別に被写体が際立っていないとポートレートではない!という定義はなく、スマホでもコンデジでも他撮りなら、被写体を際立たせる事などなんともない簡単な写真なので、これを自撮りのセルフポートレートで全身撮るということにオリジナリティを見出しています。

セルフポトレでも、自分をアップにして全身撮らないならまあよくありますね。

スマホでも、よくある手持ち自撮りスタイルみたいな感じですね。

いかに他撮りに近づけるか…ひょっとしたら自分で考えて構図等考えるので、他人より上手く撮れる可能性もありますから、そこがセルフポトレの楽しさかと思います。

 

コロナ禍だと、撮影はまあ接触的に良いとしても…じゃあ終わったから休憩でお茶しておしゃべりしながらデーター送信!とかなるとやはり迷うものですよね。

恐らく殆どの人がカメラが趣味と言っても、風景や鳥とか、あるいはスマホでも十分事足りるくらいしか撮らないという方が大多数だと思いますが、ミラーレスを買ったけど自宅のWEB用以外使わなくなった…とならないように外でも出来るだけ好きな人物撮りに使いたいものですね。

 

↓私の過去ポートレート