父の訃報を知らせた友達から, この曲名が送られてきた。大学1年生の時に僕が繰り返し聴いていた曲だ。父がGreen Dayはこの曲辺りを境に, ただのパンクバンドを脱したのでは?と言っていた記憶がある。Green Dayといえば, Basket CaseWelcome to Paradiseなどノリがよく, 気持ちが躍るような曲のイメージが強いバンドだが, この曲は少し異質に感じた。

「異質に感じた」などと知ったかぶったことを言っているように思われるかもしれないが, 僕が曲に興味を持つきっかけは, 本当の音楽マニアとは一線を画していると思う。

まず最初に挙げられるきっかけは映画のサウンドトラック。R.E.Mはかなり有名なバンドだったらしいが, 僕はVanilla Skyというトム・クルーズ主演の映画の中で好きになった。

2つ目は, 町中のカフェの中などで聴いた曲。父が少し前のブログに書いていたように, Shazamというアプリを使えば, 曲名とバンド名はすぐに分かる。ただ, そのバンドが他にも僕好みの曲を出していることは滅多にない。

3つ目は, 父の流している音楽を聴いてCDを借りるパターンだ。ビートルズ好きを公言していて恥ずかしい話だが, ジョンが亡くなった時に作った曲Here Today5, 6年前に車の中で父が流すCDで初めて聴いた。僕にとって初めてのポールのコンサートへ向かう福岡への道中だった。その時初めて聴く曲は他にもあったが, 父に何度かリピートとして流してほしいと頼んだのを昨日のことのように覚えている。何度か聴いたところで, 父にHere Todayは亡くなったジョンに向けて書かれた曲だということを教えてもらい, この曲の持つ力の強さに納得できた。初めてコンサートでポールがこの曲を披露する時には, 泣いてしまって歌えなくなっている映像も確かあったはず。

 

さて, 話は戻るがWake Me Up When September Endsもまた, ボーカル、ビリーの父親への想いが馳せられている。ビリーは10歳の時にガンで父親を亡くしており, この曲の中で父親への気持ちを吐露している。「9月の終わりになると父を思い出し, 涙を流し, つらい気持ちが込み上げてくるが, その時の感情が今の自分を作り出している。」

この曲が収録されている2004年発売のアルバムでAmerican Idiotが発売後, ハリケーン・カトリーナや9.11同時多発テロの犠牲者に向けた曲であると解釈され多くの人に聴かれたことからも, この曲の力強さが読み取れる。

家族や友人に向けたリアルな感情が表された曲があれば, Beatles以外も聞いてみたい。

 

https://www.youtube.com/watch?v=g2RBetoj45w&feature=youtu.be