おにぎりやお寿司など、いろいろな料理で食卓に登る海苔。
あの四角いシート状の海苔は、海から摘んできた海苔をミンチにかけて細かく裁断し、海苔簾(す)の上で和紙を漉くようにして作りあげます。
その際、海苔本来のうまみや風味、ビタミンやミネラルなどの栄養分は、残念ながらある程度失われてしまします。
『紫彩』は、海から摘んできた海苔をミンチにかけず、素材そのままの形を活かして乾燥しました。
従来の四角い海苔よりもビタミンやミネラルなどの栄養分の流出がすくなく、海苔本来の旨味や風味が味わえます。
十数年前、父がミンチで細かく裁断しない素材そのままの形の海苔を模索し始めた頃は、本当に失敗の連続でした。
先駆者の方々のところに何度も見学に行き、アドバイスを乞い、家族で試行錯誤しました。
それでも最初の何年かはほとんどまともな製品が作れず、深夜まで作業をしながらも結局廃棄処分するしかないような海苔しかできなかったこともあります。
そういった失敗を乗り越え、乾燥機の改良、作業効率の改善、そしてこのばらばらの形状に適し、なおかつ黒く艶やかで濃厚な甘みのある海苔の品種にもめぐりつきました。
また、市販されている海苔のほとんどは養殖の際に病害を防ぐために酸性の液に海苔網を浸す酸処理と呼ばれる作業を行っていますが、「紫彩」はその酸処理をしていない海苔で作っています。
私は完全な無酸処理の生産者ではありませんが、『紫彩』は酸処理をせずできるだけのこだわりを詰め込んだ、生産者として胸を張っておすすめできる海苔です。
有明海で育まれた海苔本来の味覚をお楽しみください。
たとえば、こんな使い方。
ごはんや麺類との相性はばっちりです。
ピザやパスタなどの洋風料理とももちろん合います。
いろんなおかずに調味料感覚でふりかけたり混ぜ込んだりしてみてくださいね。
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