今日で種付けから10日目。
波に揺られながら顔を水面すれすれまで近づけて網を見てみると、成長した海苔をかろうじて肉眼視できました!
まだまだ髪の毛よりも細く、長さも1㎜にも満たない、本当に凝視しないと見つけられないサイズ。
だいたい、種付けから10日前後で肉眼視できるようになります。
これから収穫できるようになるまで、あと20日くらい。
海苔は種付けからおよそ1ヶ月で初収穫を迎えます。
それまで、海苔の生育に気を配ります。
この時期を育苗(いくびょう)といいます。
主に何をするかというと、網に付着した珪藻等の汚れを落とすため、海水を噴射するポンプで洗う「網洗い」の作業。
潮の干満の差を利用し、網を一定の時間空気中に出して乾燥させる干出(かんしゅつ)。
干出は珪藻等の汚れを取り除くだけでなく、海苔芽を強くするという効果もあります。
ただ、干出不足や干出過多は海苔芽を痛めるので、適度な乾き具合であることが大切です。
毎日海に出ているのは、海苔芽が健全に成長するよう見守り、手を加えているからなんです。