勘違い教育 | ギリゼのブログ

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主に映画やゲーム、食事に関する内容です。もしそれでも宜しければご愛読宜しくお願いします。

 

 小学校か中学校の頃受けた道徳の授業に心に残る内容があった。『泣いた赤鬼』や『恩讐の彼方に』といった有名な物語を題材にして友達を大事にしようや許す心を持ち合わせる事も大事と間接的に教えるのが道徳の授業であり、作り手が何を伝えたいかを理解しなければ意味がない。

 『お母さんの請求書』という題名で親孝行の大切さが描かれていた。その話の最後で様々なお手伝いをした報酬を払って欲しいという請求書を子供から受けた母親が書いた請求書内容が読んだ生徒が一番心に残ったと思う。

 机に置かれていた請求書には今まで子供に対して払ったものを書いていたがどれも金額が表記されておらず、報酬をその請求書の上に置いていた。この内容を最初見た時は親は偉いと思っていたが今では気持ち悪いという感情しか浮かばない。

 ペットの犬がおやつが欲しいがために配達員が床に置いた新聞をご主人様に運んで、ビーフジャーキー欲しいとおねだりすると今まで多額のお金を払ったけどあげると言われてビーフジャーキーをくれた。

 こんな物語があったとしたら果たして飼い主は偉いと思うだろうか。多くの人はペットを飼ったのは飼い主であり、今まで育てるために払った金を恩着せがましく言うのは筋違いだと思う。もしこの物語で飼い主偉いと思う人は人それぞれ思想の自由が保証されているので間違えていると指摘しないが動物を飼う資格は間違いなくない。

 子は親が逆らえないという状況を利用して子供を必要以上に苦しめるのは教育ではなく虐待でしかない。私が思う正解は金の切れ目の縁は切れ目という言葉を教え、なんでも金で解決するような人間にはなって欲しくないと伝える。

 そうすればお手伝いをする時に金を要求しなくなり『お母さんの請求書』の母親の狙いと同じ結果になる。

 私がこの話を嫌う理由の一つは忌々しい男にこれ以上の事を言われたからだ。丈夫な体で産んだや誕生日は親に感謝する日など都合の良い事や嘘などを恥ずかしがる様子も無く言っていた呆れてしまった。丈夫な体については祖母から嘘だと暴露されたので伝家の宝刀は失われた。

 親の苦労は養う事だけで殴ったり蹴ったりして理想押し付けていたら役割こなせる楽な立場だ。一生そんな風な考えしかできないと思っていたが祖父が本来の父親像を幼い頃から見せてくれていたと祖母から聞いて知った。ものを買い与える事以外にも黙って私の事を見守ってくれたり気にかけたりしてくれた。父親の恨みを抱かせるような育て方ではなく恨みを抱かせない育て方をしてくれたのが祖父だ。

 育てられた環境で顔つきが変わると聞いた事がある。祖父の葬式の時に祖母方の親戚には祖父方の曽祖父と顔が似ていると言われた。祖母が感動ポルノ男優は曽祖父と似ていると言っていたのであまり嬉しくない事実だ。

 ちなみに私は祖父に似ていると頻繁に言っていたので少し嬉しかった。

 私は捨てられた野良犬だ。これからも人を憎しみ恨んで生きていく悲しい人間に成り果てたのが感動ポルノ男優が行った罪の結果だ。