化学部 Sapone e Chimica | ハタヤ商会の手作り石けん
2009-07-06 22:56:31

化学部 Sapone e Chimica

テーマ:Sapone 石けんのこと
「“石けんを愛する仲間の部活動”~化学部~第1回」
ご報告です。

りきまるさんのご発案で、ほし旦那さんを講師に迎えて
手作り石けんを化学的な側面からお勉強しましょう、という
素晴らしい企画です。

前もって伝えていた質問にお答えいただきながらの
充実した3時間でした。
感想など少しづつ記事にしてゆきますね。
手作り石けんを、より楽しく安全に作るお役に立てれば
いいなと思います。

文中の「手作り石けん」は、自分で使うために作る石けん一般に
ついて述べています。
ハタヤ商会の商品としての石けんについてではありません。


ハタヤ商会の手作り石けん


さて、私が前もってお伝えしていた質問のひとつ

効用を期待して配合している様だけど、石けんにする過程で効果を
失っている、という素材を教えて下さい。

炭*や尿素**の様に、手作り石けんに人気の素材だけど
石けんに入れると効果を失う素材って色々ありそうだ、
とか、
何か効果を残せるなら上手いやり方があるのかな、
とか、
思って伺いました。


炭は無数の小さな空洞(細孔)に化学物質を取り込む(吸着)ことが
できるために臭いを取り除いたり、空気を浄化するとされています。

けれど、この孔はとても小さくて石けんの分子だと塞がってしまうので、
手作り石けんに炭を入れても消臭効果は期待できない様です。
同様に廃油の臭い消しにも効果は無いとか。

ちなみに消臭を目的にするなら、竹炭より備長炭。
200℃程度で焼く竹炭には孔の数が少ないそうです。

**尿素
ほし旦那さんのサイトの中の 「手作りせっけん逆トリビアの泉」
にも記述のある尿素 CO(NH2)2 は、酸やアルカリや熱で分解して
アンモニアを作りますから、石けんに入れても尿素の効果は残りません。


まず結論から申しますと
鹸化とはとても強いアルカリの反応なので、ほとんどの物質は
変化すると思われる、
とのことです。

石けんに追加の素材を取り入れる過程での変化には、
上の例の炭の様に「物質的」な原因と
尿素の変化のような「化学的」な原因に分けられます。
いずれにしろ鹸化というダイナミックな反応の中では
何らかの変化をするでしょう、ということです。

また、特に天然の素材を使用する場合には、素材自体に含まれる物質
が一定ではないので、どんな反応が起こるか予測しにくく、
色々な素材を合わせることで、より反応が複雑になるとも。

期待した効果は無くなっても、マイルドな石けんになったり
泡立ちが良くなったり、と、何かがどうにかなっている、
ということもあり、この反応、変化をうまく活かす素材の
追加方法の例をいくつか

・果汁などの酸性の素材
できるだけ鹸化の反応を進めた石けん生地(型入れ直前)に合わせる。
酸が石けん分を分解して脂肪酸にする。
つまり、予定よりも鹸化率が下がった石けんになる
(マイルドな使い心地だと感じる石けんになる。)

また果汁を追加素材として使用する場合、予めディスカウント率を少なくして
おいて最後に果汁を追加することでディスカウント率を上げる、という方法も
作業しやすいかも知れません。

・タンパク質系
タンパク質系の追加素材は早い段階で投入。
つまり、アルカリと反応させて変性タンパクにする
ということです。
若干アルカリ度が下がりマイルドになることと、
痛みやすい素材を入れた石けんの寿命を延ばす効果がある。
例えば、 
シルク
苛性ソーダ水溶液に直接入れておく。
卵黄
苛性ソーダ水溶液と合わせる前の油脂に混ぜ込んでおく。

天然の素材を使うということ
ほし旦那さんが強調されていたのは、天然であるが故に
成分にはばらつきがあってどんな反応をするか予測しにくく、
素材の変化、鹸化への影響など複雑な反応をするだろう、
ということです。

それでも石けんに、ハーブなどの天然素材を好んで使うのは
なぜだろう、と自分で考えてみると、
その変化や反応が、作業や出来上がった石けんの安全性を
損ねないなら色々やってみたい、という気持ちもありますし、
好きだから
の一言につきるのですが・・・
この機に、少し考えてみました。

手作り石けんは材料を自分で選べるのも魅力のひとつです。私が
作る石けんは、色づけや香り付けにハーブやスパイス、精油など
ありふれた素材を使っています。

狙い通りにならなくてもハーブなどを漬け込んだオイルの色、
微かに残る素材の香り、あるいは複雑な広がりを感じる精油の香り、
自然の絶妙なバランスや偶然に惹かれます。

そしてそんな素材に敬意を払うことも、自分をとりまく環境と
自分をつなぐ感じがして心地よいのです。
素材から選んで、作る過程を楽しむ手作り石けんならではの、
何か楽しい気持ちや希望などがこもっていて、それは心身を
美しくするような気がします。

同じように作業の過程でも、
その日の天気、気温や湿度を感じながら型入れ時の
温度を決めたり、
バルコニーのハーブの香りを確かめながら収穫時期を
測ったり、
と、自分も大きな歯車の中のひとつで、小さな存在だと
実感するのが好きなのだと思います。

素材選び、香り付け、デザイン・・・と、手作り石けんには
人それぞれの楽しみ方があるのも良い点ですね。
ご覧の皆さまもご一緒に、これからも
素材(天然、人工に関らず)の知識を深めること、
安全な作業を心がけること、に留意しながら、
自分の好きな手作り石けんを追求してゆきましょう!

お勉強会で得た知識とともに、改めて自分が好きな石けん、
素材について考えられたことが大きな収穫です。
それから、ご参加の皆さまとお目にかかれたのも。

Graize a....

講師
ほし旦那さん

参加者
りきまるさん 
POPさん
みいさん
萌絵。さん 
しゃぼんママさん
LOEGNYさん
ツクツクさん
松太郎さん
ハタヤ商会 AYA

勉強会の一番のびっくりは・・・
ほし旦那さん!

なんとなく、白衣(眼鏡がきらり、爬虫類系)、あるいは、
作務衣(少しこわもて)だと想像していたのですが、
自転車の似合いそうな素敵な兄さんでした。
関西男らしくサービス精神旺盛で・・・、旺盛すぎて
部屋の室温が下がってしまいそうなひと時も
楽しかったです。

終了後、りきまるさん、みいさん、POPさん、萌絵。さんと
通天閣の近くで串かつ!
幸せ~。

ありがとうございました!

ハタヤ商会 AYA

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