ガスコンロ、冷蔵庫、洗濯機が電気屋さんから届くまで

引っ越してから1週間あまりありました。

洗濯はコインランドリー。

冷蔵庫がないのでその日食べるものは

その日に買いに行って

1口のIHヒーターでご飯をつくると

と~~っても時間がかかるのでした。

しかしこの非常時だからこそ

ご飯だけでもふつ~に食べて

ちょっとほっとさせてあげたい。

 

「コンロがくるまでお弁当はなしでいいかな?」

「そんなわけには…。」

ビートの職場近くには食べるところが少ないみたい。

炊飯ジャーを持っていないので

ご飯は前日炊いておいて…

卵焼きも焼いておいて…

ふつ~のお弁当を作りたい。

 

 

そんななか入学式当日を迎えました。

ネクタイ姿でランドセルを背負い

ゴキゲンの笑顔で

珍しく写真をいっぱい撮りました。

 

1年生の教室に入ったカブトは

それでもやっぱり緊張しているようで

硬い表情で席についていました。

窓からは満開の枝垂桜。

 

翌日、カブトを送り出します。

ランドセルが大きくて重そう…。

片道20分ほどの行程ですが

道幅が狭かったり

車が多かったり

激流や信号や…危ないところがいっぱいあります。

途中まで一緒に行こうかと悩むマメコ。

子離れ、子離れ…意を決して送り出しました。

それでも電話が鳴りはしないかとドキドキです。

この日、帰宅予定時間が30分遅れて

ほんとに心配になりました。

 

母の心配をよそにカブトは逞しく

「学校楽しい!さっさと友だちできたんよ~。

さっさとね!」

「それ、早速だよ。」

即座にビートに突っ込まれるのでした。

あれよあれよという間に2ヵ月近くも前の話。
思い出しながら書きはじめたら…
翌朝になって下書きしていたことを思い出しました。
翌日だなんて…ちょっとショックでした。
 
さて

ビー実家に1泊して翌日

マメコの車へカブトも乗って

咲き誇る桜を愛でながら長野へ向かいました。

これが第2弾の引っ越し。

12時間の長旅を終えたその翌日には

またもや長野市へ出発。

ビートがその翌日の10時に
長野市某所へ行かなければならないのですが
当日の出発では間に合わないというので
前日からの出発で

恒例?春の旅行としたのでした。

 

松本のアルプス公園で滑り台に興奮し

安曇野でそばを食べ

いわさきちひろ美術館でこころ洗われ

わさび農場でわさびソフトは辛くないとつぶやき

戸倉山田温泉にの~んびり浸かって

アイスクリームの食べ放題に大満足のカブトでした。

 

翌日、ビートのお仕事中に

マメコとカブトは善光寺参りと

忍者村大門店へ。

 

縄ばしごを登ったカブトが上から

「おかぁさん~~出口がないんよ~。」

「ゆっくり探してごらんよ~」

「ないんよ~。ここ下りてもいい?」

「ここはダメ。出口は違うみたいよ。」

店員さんが

「お母さん、昇ってもらったりできます?」

「はい…。」

 

手裏剣投げで一投も当たらず

泣きそうになったカブトと

栗ソフトを食べ

ひまわり公園でビート待ち。

 

中学生のお兄ちゃんたちとカブトの会話が

聞こえてきます。

「へぇ?岡山から来たの?岡山って何がある?」

「もも!ももたろう。

じゃけぇ

カブトの幼稚園の交通クラブは

ももたろうクラブって言うんよ。」

 

ぼっけぇ岡山弁のカブトでした。

長野弁てあるのかしら?

 

つづく

 

つづく引っ越し

テーマ:

今回の長野への引っ越しは3回に分かれるけど

1回と数えてもマメコの引っ越しは10回を数える。

転勤のないはずのビートと結婚して

もう倉敷を離れることもなかろうと家を買ったというのに…

人生ってほんとにわからないなぁ。

 

しか~も

雪が降るところには住めないな~と

寒さに弱いマメコは昔から言っていた。

長野って…雪降るよね??

長野県は南北に長くて

南部に位置する転居先あたりは

ほとんど雪が降らないと

ビートは現地の人から聞いたらしい…が

雪深いところの人たちにとっての降らない、では?と

マメコは疑っている。

スタッドレスタイヤは必須だというし

建物の入口付近には大抵

大きな雪かき用のスコップが備えられているもの。

 

ところで

“引っ越し難民”という言葉が飛び交った今年

引っ越し屋さんの口からは

恐ろしい金額が発せられた。

3月末には受け付けられないという回答には絶句した。

4月2日からビートは新しい仕事がスタートし

5日にはカブトは入学式を迎えるというのに…

引っ越しができない??

 

頭をひねり、3回に分けた引っ越しとなる。

 

レンタカーとビートの車の2台に必要最低限の荷物を積み

ビー兄夫妻と岡山を出たのは22時を回っていた。

日が昇り

白い帽子を被った駒ヶ岳を眺めながら

ビーばばが作ってくれたお弁当を食べた。

 

「荷物を入れる前に掃除機かけようか?」

「電気が…まだで…。クイックルワイパーで拭くわ…。」

4人であっという間に荷物を運び入れ

ガス屋が来るまで小一時間横になった。

 

標高600メートルの

カブトが通う小学校からは

中央アルプスと南アルプスが見える。

ちゃきちゃきした先生に書類を渡した。

 

午後、ビートは職場で打ち合わせ。

こちらはホームセンターでカーテンレールを買って取り付け

電気屋にも寄って宿泊先のホテルへ。

 

ビー姉がお風呂へ行こうとドアをノックしてくれたらしいが

マメコはしばし夢の中…。

 

ビートが戻ってから飲み屋へ。

伊那の名物は

いなご、ざざむし(カワゲラ、トビゲラなどの幼虫)

蜂の子らしいが…勇気が出せず

“ローメン”を頼んでみた。

中華麺にマトンやキャベツを入れて

ニンニクをきかせた焼きそばです。

汁そばもあるらしい。

馬肉のお刺身がおいしい~。

馬のモツを味噌で煮込んだ“おたぐり”も

美味しかった。

 

信州そばをお土産に

カブトが待つ?岡山へ戻ります。

 

↑会いに来てくれたRちゃんにいいところを見せようと…
 
つづく

 

 

郵便受けに不在票が入っていて

翌日、ビートが受け取った書留郵便は

夜になっても開封されずに書類入れに入っていて

気になったマメコが「開けてみたら?」と開口した。

 

じゃぁ、とハサミを取るビート。

「マメちゃん…合格しとる!」

「おめでとう!早く開ければよかったのに。」

「薄いから、いつものだと思って…」

 

そう、ビートはここ2年くらい

帰宅時間はカブト(&マメコ)が寝てからだというのに

食事とお風呂を済ませてから

真夜中に勉強したり、書類を作成したりして

就職活動を続けていた。

 

そそくさとカブトを布団へ促して…

会議が始まった。

 

「明日の小学校の一日入学はどうしよう?

制服とかの注文があるんよ。」

「まだわからんけぇ、普通に行っといて。」

(…まだわからんて!?ひっくり返ったり??

「住所が決まらんと

長野の入学手続きもできんよな~。」

 

「倉敷の家はどうしようか?

不動産屋に相談に行ってみるか…。」

 

「とりあえず明日、退職願を出しとくわ~。」

退職届と違って、退職願は撤回できるらしい。

 

正式に長野行きが決まったのは

その後何週間も経ってのことだった。

 

そして怒涛の3月…。

幼稚園の参観日

お別れ運動会?!

卒園式

小学校入学の手続きと準備

ビーじじの法事とその手配

引っ越し屋さんに見積もり依頼

不動産屋さん、リフォーム屋さんとの打合せ等々。

仕事をしながら

もちろん荷造りをしなくてはならない…。

 

引っ越す前に会いたかった方々に

会うこともままならず

ご挨拶どころかお知らせもしないままで

大変失礼して申し訳ありません。

 

マメコは毎日、アルプスを眺めております。

 

つづく
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

続 東京へ

テーマ:

2日目。

早朝、腫れたまぶたに熱いタオルをのせて

復活をはかる。

 

自由が丘の岩立テキスタイルミュージアムへ。

「衣の原点」展は

銀座LIXILギャラリーの「織物以前ータパとフェルト」展に

リンクしていて

福本繁樹氏コレクションの樹皮布タパや

パンダヌスと呼ばれる型染めされたゴザ?も展示されていた。

沖縄の個人から寄せられたというインドネシアの

大きくてペラッペラの樹皮布が印象に残った。

集合したテキスタイルスクール時代の友人4人と

ランチの後、銀座へ移動。

 

LIXILギャラリーの展示を観た後

ジョリージョンソンさんのフェルト展を観て

今回の上京のもう1つの目的である

福本繁樹氏(染色家、民族藝術学会理事)と

岩立広子氏(岩立フォークテキスタイルミュージアム 館長)

の講演を聴きに行った。

お二人に共通するのは

少数民族への敬服の念だった。

決して我々に劣ることはなく

自分たちの文化に誇りを持ち

守る為の規律に従う智慧深い人々。

モノに対する興味だけでなく

その背景にある暮らしや人へのお二人の眼差しに

奥深さを感じずにはいられなかった。

 

スーツケースをガラガラ言わせながら東京駅で

羽田空港へのバス乗り場を探す。

成田空港行きバスが目に入って

荷物を積んでいるスタッフに尋ねてみた。

「このバスだよ。第1?第2?」

「へ〜寄ってから行くの?」と言う友人2人に手を振って

お迎えの要請でもとスマホを取ると

バスのアナウンスが始まった。

成田空港第1ターミナルと第2ターミナルへ停まる‥って⁇

 

運転手さんに駆け寄る血走ったマメコ。

「あの…羽田空港へは行かないんですか?」

「これは成田空港行きだよ」

「羽田空港へも行くって言われたんですけど…」

「言うわけないじゃん。誰が言ったの?」

「荷物を積む青いジャンバーの人です!

降ろしてくださいっ!!」

 

運転手さんの嫌な態度を思い返しては

誰にクレームつけたらいいんだろうと

腹の虫を抑えつつ

なんとか飛行機に乗ることができたマメコ。

 

大きなお土産話を持ち帰りました。