テレビでは

今年の

就職率が上がった

ニュースをしていた



大学四年の夏

もう

落語を本職にすることに決めていたので

多分これは

部室

小さな部室に寝転がって

いつもいた


就職活動に必死になっている

友を

尻目に

初任給も何もない

落語家に行く道を選び

泰然自若としていた。



思えばこの時から

56年以上も

時は

流れたけれど


落語への思いは

少しも変わっていない気がする