監督・脚本 マット・リーヴス
脚本 ピーター・クレイグ
音楽 マイケル・ジアッチーノ
撮影 グリーグ・フレイザー
編集 ウィリアム・ホイ
出演 ロバート・パティンソン、ゾーイ・クラヴィッツ、ポール・ダノ、
ジェフリー・ライト、ジョン・タトゥーロ、ピーター・サースガード、
アンディ・サーキス、コリン・ファレル
2022年度 製作国 アメリカ 上映時間 2時間57分
過去のバットマンは、悪役の存在感が大きくてバットマンは狂言回し的な役回りでしたが、
今回はバットマンの人間的な弱さをクローズアップさせて、復讐の愚かさやネット社会
の歪んだ正義感等現在社会が抱える諸問題を浮き彫りにしている点が異彩を放っています。
ゴッサムシティをアメリカ社会の闇の側面としてシンボライズすることで、メッセージ性の
高い作品に仕上がっていて、バットマンとリドラーが刑務所のガラス越しに交わす会話を
見て、黒澤明の「天国と地獄」が脳裏を横切りました。
アクションシーンもたっぷり用意されていて、エンタメ性も申し分ないのですが、
陽の射さない重苦しい世界観の中で3時間を耐え抜くには、相当な気力が必要だと
思います。