反撥(ロマン・ポランスキー監督作品) | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

監督・原案・脚本 ロマン・ポランスキー

原案・脚本 ジェラール・ブラッシュ、

脚本 デヴィッド・ストーン

音楽 チコ・ハミルトン

撮影 ギルバート・テイラー

編集 アラステア・マッキンタイア

出演 カトリーヌ・ドヌーブ、イアン・ヘンドリー、イヴォンヌ・フルノー

1965年度 製作国 イギリス 上映時間 1時間45分

 

男性恐怖症から精神を病んでいく乙女の狂気を描いた、

ロマン・ポランスキー初期のサイコホラー作品。

カトリーヌ・ドヌーブ演じる主人公の目のクローズアップを多用して、

彼女が見ている不条理な世界に対する不安と恐怖を、

観客が追体験しているように描かれているので、

彼女に近づく男たちが、ペニスを武器に襲い掛かるモンスターに

しか見えず、カトリーヌ・ドヌーブの美しさも手伝って、

パラフィリアを題材にしたロマンポルノとしての趣もあります。

 

 

ロマン・ポランスキーは、幼い頃にアウシュビッツに連行された体験を持ち、

ナチスから受けた迫害が作品に影を落としているとされていますが、

一方で少女に対する淫行容疑で何度も身柄を拘束されたことがあり、

本作品は裏を返せば、ポランスキーのレイプ願望が形になった作品と

言えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 


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