監督・脚本 アダム・マッケイ
撮影 リヌス・サンドグレン
音楽 ニコラス・ブリテル
編集 ハンク・コーウィン
2021年度 製作国 アメリカ 上映時間 2時間23分
地球温暖化問題が叫ばれて久しいが、政財界や国家間の利権に懐疑論等が絡んで、
未だに遅々として進んでいない状況です。 それに業を煮やした社会派監督アダム・マッケイが、
地球を消滅させる規模の巨大な彗星が99%の確立で落下するという状況に置き換えて批判した
ブラックコメディー「ドント・ルック・アップ」が、クリスマスイブからNetflixで配信中です。
まず驚かされるのは豪華キャストで、作品のテーマに賛同したレオナルド・ディカプリオと
ジェニファー・ローレンスが主役の天文学者を演じた他メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、
ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ等が脇を固めています。
ただ全員が型に嵌った役柄で、役者自身の個性を生かしきれておらず、客寄せパンダ感は
否めませんでした。
ストーリーも予定調和の凡庸な流れで、何よりも見せ場のCGが安っぽくて、主役二人の出演料
60億円をこちらに回せよと言いたくなった。
ラストシーンも余計な落ちでしたが、私たち人類が多くの生き物と共に、地球という乗り物で
共存しているという意識にさせてくれた点は、評価できると思います。