映画の名台詞「道」 | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

知恵遅れのジェルソミーナは、生活苦のために大道芸人のザンパノに二束三文で売られ、

貧しい村を離れて、助手として旅回りをしている。

粗暴なザンパノに罵られる毎日だったが、少しづつだが新しい生活にも慣れ、小さな幸せを

感じるようになる。

しかし、何時まで経ってもザンパノに人間扱いしてもらえない彼女は、生きることに意味を

見出せなくなり、サーカスで知り合った綱渡り芸人のイル・マットに、涙ながらに辛い胸の

内を明かす。

 

ジェルソミーナ 「私は何の役にも立たない女だわ、生きている事がいやになった。」

中略

イル・マット 「ザンパノはお前に話しかけたいのに、吠えることしか知らない。」

ジェルソミーナ 「可哀想ね。」

イル・マット 「そう、可哀想だ。しかし、お前以外に誰が奴のそばにいてやれる?」

「何かの本で読んだことがあるが、この世の中にあるものは、何かの役に立っているそうだ。」

「例えばこの石だ。」

ジェルソミーナ 「どれ?」

イル・マット 「どれでもいい。」

道端の小石を拾い上げて、「こんな小石でも何かの役に立っている。

ジェルソミーナ 「どんな?」

イル・マット 「それは…俺なんかに聞いても分からんよ、神様だけがご存じだ。」

「お前が生まれる時も死ぬ時も人間には分からないし、俺には小石が何の役に立つかわからんが、

何かの役に立つ。これが無益ならすべてが無益だ。」

「空の星だって同じだと俺は思う。」「お前だって何かの役に立っている。」

 

 

 

 

 


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