「ラ・ラ・ランド」をIMAXシアターで再び鑑賞 | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

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ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

邪念を持たずに映画を楽しんでいた若い頃の、純粋な感動を思い出させてくれた「ラ・ラ・ランド」ですが、

デミアン・チャゼル監督が、本作をIMAXシアターで観てほしいとインタビューで答えている事を

鑑賞後に知り、公開2週目に入るとスクリーン変更や上映規模が縮小される恐れがあるので、

急遽時間を見つけて、本日再び夢の世界に浸って来ました。

これだけの規模を誇るスクリーンで映画を観るのは久しぶりで、やはり映画は映画館で観るべき

だと痛感させられましたが、相変わらず大きくて見栄えの悪い日本語字幕が映像美を台無しに

してしまっていた事が残念で、そのデリカシーの無さに腹立たしさを覚えました。

昔のように、古い名画を大きなスクリーンのある映画館でリバイバル上映されることがなくなったので、

気になる作品は公開時に観ておくべきだし、現在公開されている作品は、今を生きる私たちに

向けて作られているので、映画も音楽のライブと同じ旬なものとして、見逃したことを後悔しない

ようにしたいものですが、主人公ミアの初舞台と同じように観客席は人が疎らで、映画同様に

本物が報われない現実が確かに存在していたのでした。