11月19日の初日に、初めて公演曲を聴いたときは、セットリストベスト100に
選ばれるような、一度聴いただけで耳に残る神曲が見つからず、
「ただいま恋愛中」や「PARTYが始まるよ」の様に、ひとつひとつの楽曲の良さで、
CD化されても耳だけで楽しめる公演ではなく、全体を通したパフォーマンス込みで、
劇場で鑑賞してこそ良さが分かる公演だと言う印象を強く持ちました。
全体に爽やかな明るい曲が多く、青春への憧憬やスタイリッシュな楽曲が
アクセントとして織り込まれていないので、メリハリに乏しい感じがしましたが、
何度も聴き返すうちに好きになっていく楽曲(するめ曲)が多く、
「ここにだって天使はいる」「夢のdead body」「おNEWの上履き」「ジッパー」
「初めての星」「「100年先でも」「ドガとバレリーナ」が、お気に入りの曲に
加わり、今では公演に愛着を感じるようになっています。
マイナスポイントを上げるとすれば、冒頭とエンディング曲のインパクトが弱い事と、
「夢のdead body」から次の楽曲に移る際の、アンプなどを撤去する間が悪い事、
セットリストのメンバー構成は、「何度も狙え」の小笠原茉由、門脇佳奈子、
木下春奈、小谷里香、林萌々香、「この世界が雪に埋もれる前に」の岸野里香、
古賀成美、西村愛華、山口夕輝よりも、門脇、小谷と古賀、西村を入れ替えた方が、
しっくりすると思いました。
今までNMBが上演してきた公演と違って、ミュージカルを観ている様な楽しい公演で、
メンバーがパフォーマンスを極めて行けば、評価されていく公演になると思います。
本公演で改めて、アイドルとしての完成度の高さを印象付けられたのが、山本彩と
渡辺美優紀ですが、特に渡辺美優紀は、20歳になって思うところがあったのか、
可愛いだけのアイドルから脱却して、日本神話に登場する芸能の女神、天鈿女命
(あめのうずめ)の再来と形容したいほどの、神々しさを漂わせていて、
母体のAKB48のセンターで歌う日も、そう遠くはないでしょう。
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