あまちゃん「潮騒のメモリー」誕生秘話 | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら


昼間に偶々見たNHKの番組に、連続ドラマ小説「あまちゃん」の音楽を担当した

大友良英が出演していて、挿入歌「潮騒のメモリー」に関する、誕生秘話を

明かしていました。

「小泉今日子さんが切なげに歌う表情を思い浮かべ約5分で書きました」と言う

宮藤 官九郎の詩を、80年代アイドルソング風の曲にと言う依頼を受けて作曲した

大友良英ですが、楽曲の骨格部分の殆どを、サインウェイブ(※)奏者、即興演奏家の

Sachiko Mが担当した他、ストリングスアレンジを、“ジュリエッタ・マシーン”のキーボード、

ボーカルを担当している江藤直子、そして一部分のアレンジに、スタジオに遊びに来ていた

坂本龍一等錚々たるミュージシャンが加わり、完成させた曲だそうです。

一番興味深かったのが、80年代を代表するアイドルで、その時代のアイドルソングの雰囲気を

知り尽くしている小泉今日子の提案で、最初は、♪17才は 寄せては 返す波のように ♪、

♪Aマイナーの アルペジオ ♪だった詩に激しく、優しくを加えたり、マーメイドを繰り返して

曲が終わるところを、♪マーメイド 好きよ 嫌いよ♪に変更したことで、

21世紀の現在に、80年代アイドルソングを、新たに誕生させることに成功したようです。

「潮騒のメモリー」のヒットで、小泉今日子の、25年ぶりの紅白出場は確実になりましたが、

「あまちゃん」バージョンとして、ベイビーレイズや出演メンバーが加わって、

「暦の上ではディセンバー」「地元に帰ろう」の3曲メドレーを披露すれば、

NHKホールは、大いに盛り上がることでしょう。





「潮騒のメモリー」

来てよ その火を 飛び越えて
砂に書いた アイ ミス ユー

北へ帰るの 誰にも会わずに
低気圧に乗って 北へ向かうわ
彼に伝えて 今でも好きだと
ジョニーに伝えて 千円返して

潮騒のメモリー
17才は 寄せては 返す波のように 激しく

来てよ その火を 飛び越えて
砂に書いた アイ ミス ユー

来てよ タクシー捕まえて
波打ち際の マーメイド
早生まれの マーメイド

置いていくのね さよならも言わずに
再び会うための約束もしないで
北へ行くのね ここも北なのに
寒さ こらえて波止場で待つわ
潮騒のメモリー 私はギター

Aマイナーの アルペジオ  優しく

来てよ その火を 飛び越えて
夜空に書いた アイム ソーリー

来てよ その川 乗り越えて
三途の川の マーメイド
友達少ない マーメイド 

マーメイド 好きよ 嫌いよ





「サインウェイブ」とは

出典:ウィキペディア


人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

サインウェイブとは、正弦関数として観測可能な周期的変化を示す波動のことである。

その波形は正弦曲線(せいげんきょくせん、sine curve)もしくは

シヌソイド (Sinusoid) と呼ばれ、数学、信号処理、電気工学および

その他の分野において重要な働きをする。


サインウェイブは単一の周波数成分のみを持つ波動であり、

厳密な意味では自然界には存在しない。

しかし、一般の物理学や電磁気学、音響学などでは、

観測されるべき波動の振幅が、

付随される雑音に比べて十分に大きい場合、

これをサインウェイブと見なすことが多い。


人の耳は単一のサインウェイブを認識することが出来る。

なぜなら、そのような波形を持つ音は人には純粋な音高の音として

はっきりと聞こえるからである。

純粋なサインウェイブに近い音には、口笛や、ぬれた指先でクリスタルグラスの

縁をなぞって振動させる際に発生する音、そして音叉の音がある。

このようにサインウェイブとして聞こえる音は純音と呼ばれる。


1950年代、サインウェイブがオルガンの音に似ているということも好都合であり、

電子音楽の黎明期に愛用された。

この時流に沿う形で、フランスの作曲家アンリ・プッスールは

「正弦波曲線が、楽曲の理想的な形式」と定義して話題となった。



人気ブログランキングへ