図書館での新刊貸し出し | 人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

人力飛行少年の肉体を脱ぎ捨てたなら

ネットの海を漂う吟遊詩人になって
見知らぬあなたに愛を吟じよう

私が利用している図書館で、新書『デフレの正体』の在庫があるか
確認したら1冊しかなくて、すでに14名の予約が入っていました。
単純に3週間の貸し出し期間で計算すると、順番が回ってくるのが
7ヶ月後になるので、馬鹿らしくなって予約するのを止めました。
新書は旬の題材を扱っているので、7ヶ月後だと、賞味期限切れの
食品を食べるようなもので、読む価値が半減します。
買ってまで読みたい本でもないし、数ヶ月もすればブックオフで安価に
売り出されているでしょうが、その時には読みたいと言う意欲が
失せているかもしれません。
小説家の樋口毅宏さんが、本の売れ行きに影響を及ぼすので、
図書館での新刊貸し出しを半年間猶予するよう求める一文を、
自著『雑司ヶ谷R.I.P.』の巻末に掲載して話題となりましたが、
ベストセラーになるような書籍は、前記のように、図書館で借りて
すぐに読める情況ではないので、本の売れ行きに影響を
及ぼすことはないと思います。
逆に知名度のない作家の書籍は、図書館で扱ってもらうことで
潜在的なファンを獲得できるチャンスが巡ってくるので、
メリットの方が大きいと思いますが、日本文芸家協会が国に求めている、
図書館の貸し出し実績に応じた補償金を著者へ支払う制度は、
考えてあげるべきかもしれませんね。



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