監督 ケニー・オルテガ
主演 ザック・エフロン、ヴァネッサ・ハジェンズ
２００８年 アメリカ
『喧嘩高校軍団 特攻！國士義塾VS.朝高』
『クローズZERO Ⅱ』『激情版 エリートヤンキー三郎』
『ドロップ』『ROOKIES -卒業-』『ごくせん』
最近の日本映画の学園物は、ひねた悪ガキをヒーローにした
じめじめした作品ばかりで、自分や社会に対して真正面から
向き合い、逃げることなく闘っている若者たちの姿が
描かれる事はないのですが、
本作は、さすがディズニーの製作だけあって、
登場する卒業を目前に控えた高校生たちは、
未来に対する希望と夢に溢れていて、
2度とない青春の輝ける一瞬に悔いが残らない様に、
持てるエネルギーを、そのはち切れんばかりの肉体から
惜しみなく発散させて躍動する姿には、
嫉妬してしまうぐらい心を揺らされます。
画一化した教育制度で育った日本の若者と違って、
アメリカの若者たちは、先生や親とも対等に議論を
交わせるだけの個性を持っていて、
彼らのキャンパスライフを見ていると、
日本は社会主義国と変わらない事が、
理解できると思います。
性や暴力と言ったスキャンダルな描写はなく、
健全で汚れのない優等生しか登場しませんので、
ストーリーにメリハリはありませんが、
ストレスを全く感じさせる事のない、
大人から子供まで安心して観られる映画です。
この映画のお楽しみのひとつに、
中年の映画ファンには懐かしい、
映画『コーラスライン』のキャシー役で有名な
アリソン・リードが出演していますが、
中年太りして当時の面影がありませんので、
気をつけて観なければ、
最後まで気付かないかもしれません。
映画の中で重要な役を演じていますので、
探してみて下さい。
(2009年７月１６日）
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