MRCP routine

どこに何mmの嚢胞をいくつ認める?

主膵管との交通は?

主膵管の拡張は?

 

①T2WI

✓大事。特異的ではなく病気があるよの確認。

✓白いもの=自由水が溜まっていることであり、病気と考えてよい。

✓良性腫瘍、悪性腫瘍、嚢胞など。

しかし嚢胞や血管腫に比べ、悪性腫瘍(特にHCC)のT2WI高信号は弱いため、腫瘍・肝コントラストを増強するため周波数選択的脂肪抑制CHESS法の併用は欠かせない。例えば嚢胞を見つけてどんな形態か、pureな中身か、液体か充実成分か。そこから何が考えられるか。MRIは臓器とコントラストをみるものである。コロとアクシャルを見よう。

 

②T1WI

特異的。白かったら特異的な所見だからラッキー。

高信号→出血、脂肪、高蛋白質、粘液、金属。

低信号→ドロッとしてないし、急性~亜急性の血液ではない。また腫瘍は持続的に出血しているようなものである。

 

③T1/T2WI脂肪抑制

脂肪は白く映るので脂肪抑制で成分を考える。

 

④ Diffusion

周りがボヤボヤ、ざらざら、脊髄が白い。なぜならT2脂肪抑制をもとにしているから。拡散制限があるか分からずT2FSがもともと白い可能性もあり、このDiffusionで本当に拡散落ちてるのか確かめるのがADC-map。脾臓は真っ白になる。光っているところは癌の可能性が高い。悪性腫瘍、血腫、膿瘍、角化上皮など、細胞密度や粘稠度が上昇し、分子拡散が阻害された状態では異常信号を示す。

 

⑤MRCP

✓脂肪抑制T2WIを立体化。

✓ただ肝が映らないようにメチャクチャ水を強調している。

✓膵管との交通や内部成分を確認。

 

⑥T1WIとT2WIの組み合わせを2×2で考える。

 

*脳脊髄液が白ならT2, 黒ならT1である。

*さらに皮下脂肪が抑制されていればfat satの可能性。ただ空気との境は磁場が異なるため脂肪抑制される場合があることに注意。

*胃はT2で白く映ってしまい邪魔なのでT2で打ち消すためにボースデル(マンガン)を飲むとT2で黒くなる(T1で白くなる)

*MRIはサジコロは別で撮影している。CTは1㎜スライスで切ってるため1㎜の立方体のデータがある。MRは1㎜スキャンなんてしてなくて4㎜とかになるため立方体にしてもぼけちゃうのだ。

*inout像:脂肪と水が混在・接してる組織ではinphase像での信号が、outphase像で暗転し、わずかな脂肪沈着を検出できる。例えばHCCの中に脂肪?副腎腫瘍の中に脂肪?。脂肪あったら転移ではない。脂肪含まれてたらHCCがAMLの2択。out ofphaseで低信号な結節は確実にHCC。out of phase はinと比較できるため脂肪抑制の評価がしやすく非常に重要。

*T1/T2ではなくT1WI/T2WI(weighted image)と表現する。

*嚢胞性病変と確定するためには造影で染まらないことが必須。

*腫瘍の中は壊死している。壊死部分は染まらず壊死していない周囲だけ染まるためリング状に染まる。境界はキレイではない。リング状濃染はつまり腫瘍細胞が活きているところ。明瞭には分かれないためグラデーション状にちょっとぼんやりする。

*膵臓をみるときは総胆管をみつけて膵頭部をみつけて体尾部を主膵管に沿って追う。嚢胞を見つけたら鑑別を。IPMNは主膵管型と分枝型、混合型がある。IPMNの悪性転化では続発性膵癌を合併する。

*膵萎縮はあるか。

*heavily T2強調画像(水をめっちゃ強調)を膵に適用したのがMRCP。頭に適用したのがシステルノグラフィ。

*MIPとはmaximum intensity projection(最大強度投影法):3次元画像から任意の場所を切り抜いただけのもの。

*3D-MRCPで膵管との交通をみる。

*IPMNからの膵癌の方が予後がいい。

*High risk stigmataとWorrisome features。

※嚢胞に分枝膵管があればIPMNだと思っていい。IPMN内の粘液が膵管に流れていく。MCNは内部に隔壁があるし、MCNもSCNも膵管との交通はない。

骨は脂肪がたっぷりある。若いとか造血髄が多いと脂肪髄が消失してくる。骨転移があると腫瘍細胞に置換されるから脂肪がなくなる。造血髄は完全に脂肪髄を追い出すわけじゃないなので、そのちょっとの脂肪をout phaseで検出できると鑑別ができる。