●頭蓋内圧亢進を疑った場合,まずCTで原因の検索を行う.●外科的治療を行う場合でも,実際の施術までに時間がかかるため,内科的治療を先行して行う.●頭蓋内圧を継続的に測定(モニタリング)するには,圧センサーを脳室内・硬膜下腔・硬膜外腔などに留置する方法がある。

腰椎穿刺による髄液圧測定は,脊柱管内の髄液圧を相対的に低下させ脳ヘルニアを引き起こす危険があるため,頭蓋内圧亢進を疑う場合は禁忌である.


頭蓋内圧亢進に対する治療で大切なのは,脳ヘルニアへの移行を極力防ぐことである.頭蓋内圧を下げる降圧療法と,原因疾患に対する根治的治療(腫瘍の摘出など)を行う.
根治的治療を行うまでに,亢進した頭蓋内圧を低下させる目的で抗浮腫薬が用いられることが多い.●主な抗浮腫薬として以下があり,合併症などによって使用する薬物を決定する.