さあ、解説する。

ビジネス感が増し増しで長いから、読まなくてもOK。

 

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1)まず、唐突にA社を訪問してないか?

突撃訪問なら誰でも出来る。それで本音を語ってくれる担当者はまずいない。

 

2)と3)営業マンは皆、それなりに頑張ったが目標に達しなかった。現状の高い目標設定と営業人数を維持することより、設定を達成できる数値まで低め、人数を増やした方が、長い目で見て結果的に売上げも増えるし、モチベーションも保てて良くないか?という、もう一歩踏み込んだ提案の方がいい。

 

4)押し売り感がある。

自社の子会社を紹介するのは悪くない。が、こちらの提案を聞くかどうかの選択は、相手にある。

相手には自分の知らない繋がりがあって、馴染みの広告代理店もあるかもしれない。

 

僕が決裁を通す時は下記ような文章に限る。


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1)取引先A社、担当〇〇様より、懸念事項について相談があった為、訪問。

(実際に相談がなくても、ハッタリをかました方が、人間関係が築けてますよ、というアピールになる。取引担当者から本当に相談があったかどうか、重箱の隅をつつくような事実確認は誰もしない)

 

2)A社は主力商品Xの売上げ目標を、本年度一度も達成していない。

消費税アップによる既存顧客の購買欲低下や、トレンドの変化などもあり、新規顧客開拓が急務となっている。

(ただ単に「売れてませんよ」と言うより、社会情勢や顧客の移ろう感じを書いた方が、読む方は「おっ?」となる。本当に顧客の好みが変化しているか、取引先に確認する必要はない。人間の気持ちは変わりやすい)

 

3)営業担当者の成績は現段階で高い進捗率を示しており

あと一歩及ばずの事態が続いている。

その一つの要因にマンパワーの不足を感じた。営業担当者のモチベーション維持も必要不可欠である為、目標設定の見直しと人材の補充を提案する。

(自分も営業だから、連続して売上げが達成できない時の辛さは知っている。だから、取引先の営業マンの気持ちに寄せたような記述があると、相手の立場も思いやれるのね、と読む側の好感度はアップする)

 

4)今回の訪問では、新規顧客開拓の為、新たな人材を獲得する必要があり、求人媒体の利用を勧めるに留めた。

次回訪問時には、自社の子会社である人材バンク〇支店の担当と連携して、当社も選択肢に検討頂けないかどうかを折衝する予定である。

(押し売りはしてない。相手に他媒体か自社子会社か選択肢を与えている。そして次回訪問を自社の売上げに繋げようという努力が感じられる。実際に相手から選ばれなくても、なぜ選ばれなかったかを分析して、それも報告すれば尚良し)

 

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起承転結ってヤツだな。

 

1)きっかけ

2)事の起こり

3)どう解決しようか

4)結果。

 

その原則を守った上で、下記3つを起承転結の中に入れて更に仕上げると、僕の会社では、上層部まで通る営業報告書になる。

 

♭自分が取引先と良い関係を築けていて、頼りにされている

(コミュニケーション能力あるよ)

♭取引先の社員にも関心を持って、彼らの為になるよう問題解決に動いている。

(思いやりもあるよ)

♭他に選択肢はあるけど、出来たら当社も忘れないでほしい、という売込み。

(ミッションも忘れてないよ)

 

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世に溢れるビジネス文章のひな型やその解説は沢山あるが、僕にはピンとこない。

ざっと書いた、よくある適当なビシネス文章例だ。

こんなことを研修や講座で説明している。

 

実際は自分の取引先の状況に応じて、営業報告書を仕上げる。

同じ営業報告書は、原則としてない。

取引先の業種も規模も抱えている問題も、同じではないからだ。

 

そんな説明をすると、1~3年目総合職男子一味は、理解してくれたようだった。