土石流と幸せな王子 | 仏光さんの心の相談室

土石流と幸せな王子

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私が住んでいる静岡県伊豆地方は大変な雨の災害に見舞われました。私の自宅がある山の反対側の熱海で大きな土石流が発生して100人以上の人が行方不明になっているみたいです。すさまじい土石流の映像も見ましたが、一瞬で何もかも流されるのですね。今まで住んでいた家も、そこでの生活も、人生も一瞬で無くなるのです。

 

家の近くということだけでも、全く他人ごととは思えません。このような災難がいつ私に降りかかってもおかしくないと思います。災害に遭った方々は本当にお気の毒で胸が痛みます。土石流が発生した時間に私は仕事をしていましたが、このように仕事ができるのが本当に幸運に思えます。

 

家とかお金とか、この体さえも目に見えるものはいつか必ず無くなるのですね。私は幸運にも今回災害に遭いませんでしたが、家や財産、命までも一瞬にして無くなるのだと認識を新たにしました。だから家とか財産とか目で見える物だけに人生の価値を置いていると大変なことになるのだなと思いました。

 

「幸せな王子様」という童話があります。作者はアイルランド出身のオスカー・ワイルドです。話は、ある街に「幸せな王子」と呼ばれるきらびやかな王子の銅像が立っていました。その目は宝石でできていて、腰に差している険のつばにもルビーが散りばめられています。身体も全部金箔でおおわれて、それはそれはきらびやかな銅像でした。

 

ある日、銅像の王子は肩にとまったツバメに「目の前のあの建物の二階に病気の子供が住んでいる。でも貧乏だから薬が買えないらしい。だからこの宝石の目をくりぬいてあの子のお母さんに届けて欲しい」と言いました。

 

ツバメは言われたとおりに病気の子供のお母さんに宝石の目を届けました。それで薬が買えて子供は元気になりました。王子の周りには困っている人がたくさんいました。その人たちに王子はもう一つの宝石の目や剣のつばのルビーや、ついには体を覆っている金箔までもツバメにはがしてもらって困っている人たちに贈り続けました。

 

そのうち夏が終わり、秋が始まりました。王子はツバメに「そろそろ寒くなるから南の国に渡ってお行き」と言いました。でもツバメは「王子様のお役に立つためにここに残ります。」と言いました。

 

ついに王子は身にまとっている価値のあるものを全部困った人に上げて、とってもみすぼらしい銅像になりました。せっせと宝石や金箔を運んでいたツバメも、いよいよ寒くなってある朝凍え死んでしまいました。

 

町の人たちはすっかりみすぼらしくなった王子の銅像を撤去して溶かしてしまうことにしました。王子の銅像は溶かされたのですが、どうしても溶けない小さな塊が残りました。溶かした金属は再生されて、その塊は道端に捨てられました。

 

その頃、天の神様が天使に命じて「地上にある最も美しいものをここに持ってきなさい」と言いました。天使は地上に舞い降りて最も美しいものを探しました。でも最も美しいものはなかなか見つかりません。

 

それでも探し続けた甲斐あって、天使はやっと地上で最も美しいものを見つけました。それは凍え死んでいるツバメの死骸と、道端に捨てられた銅像から溶け残った小さな塊でした。天使はそれらを持って天に帰って行きました。

 

話はこれだけです。でも私はこの話を思い出すと涙が出てきます。やはり最も美しいものとは物では無いのですね。溶け残った王子の小さな銅像の塊は王子の美しい心でしょう。

 

本当に大切なものは、目に見えるものではなくて、目に見えないものの中にあるのです。愛とか勇気とか心は目に見えません。私はそのことを胸に刻んで、次の瞬間どうなるのか分からないこの人生を生きて行きたいと思います。全部無くなった後に残るのは、やはり私の心だけなのでしょうね。

 

合掌

 

仏光

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