過去を手放すと幸せになる | 仏光さんの心の相談室

過去を手放すと幸せになる

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昨日は大阪からの客人と昼間休みにいつもの温泉に行ってきました。仕事もとっても忙しかったのですが、温泉には入れました。体も少し疲れていたので、筋トレをするより温泉で良かったと思います。仕事が終わると夜の瞑想教室です。参加者が多くてゲストハウスで教室をするのにはスペースがぎりぎりでした。それでも良い瞑想ができたと思います。

 

教室に新しい参加者の人が来る時には、必ず教科書に使っている本、「心に怒りの火をつけない」の第一章の勉強をする事にしています。そこにはお釈迦様の教えである、

 

「実にこの世においては、恨みに対して恨みを返すならば、遂に恨みの静まることがない。恨みを捨ててこそ鎮まる。これは普遍的な真理である。」

 

が書いてあります。これは理解するのはとっても簡単です。読んで字のごとくです。恨みを捨てなければ絶対に恨みが鎮まる事はありません。多くの人は過去の恨みを捨てる事ができなくて苦しんでいます。「自分がこの様になったのは、あいつのせいだ!覚えて置きやがれ!」と何時までも過去の恨みを引きずるのです。

 

しかし恨みを持っている間は自分が幸せになることは絶対にありません。これも真理です。でも多くの人は恨みを抱きながら幸せになることを願っています。特に自分が恨んでいる相手がひどい目に遭ったり、死んだりしたら自分がスッキリして幸せになると思っています。中には自分の恨みのエネルギーで相手を取り殺そうと真剣に思っている人も居ます。

 

しかし残念ながら、恨んでいる相手はいつもピンピン元気に暮らしています。そして人を恨む事により暗い気持ちや悔しさで心身を病み、不幸せな人生を歩んでいくのはあなたなのですね。こういうことをしながら本人は真剣に「自分は幸せになりたい」と思っています。このように状況を客観的に書くと、如何に恨みながら幸せになるのが難しい事かが分かります。

 

これは例えば重い大きな石を掴んで水の中に沈んでいるようなものです。石を掴んで沈んでいるので息がとても苦しくなります。しかしそれと同時に自分は水面に上がって新鮮な空気を吸って楽になれると思っています。でも石を掴んでいる限りは水面に上がって新鮮な空気を吸いながら楽になることは絶対に無いのですね。水の中で石を掴んでいる手を離せばすぐに水面に上がれて楽になれるのに、「い~や!この石を離すわけには行かない!」と何時までも石にしがみついています。そして「苦しい。苦しい。」ともがいているのですね。

 

これが過去の恨みを捨てずに幸せを願う人々の姿です。確かに恨みを捨てるのは難しい事かもしれません。しかし当たり前の話ですが、恨みを捨てずに幸せになるのはもっと難しいことなのです。この道理を理解するのではなく、本人が気付けばすぐに水面に上がれて人生は楽になるのですね。ところが多くの人はこれだけ説いても「はあ、そうですか。」とは聞くけれども、実際に昔の恨みを捨てる事はありません。

 

だから結局恨みを捨てるか捨てないかはその人の勝手です。ただ恨みを捨てずに「幸せになりたい」とは願わないことです。これは実現しないので、恨みを持ちながら幸せにもなれないという二重の苦しみを味わう事になります。「自分の一生の幸せは捨ててでも、こいつへの恨みは忘れないぞ!」と言うのであれば、私はそれはそれですごいなと思いますので、「どうぞご自由に恨んでいてください。」と言うしかありません。まあ可哀想だとは思いますが、本人納得済みの因果応報、自業自得です。

 

ところが「天」というのは上手くできていて、私の経験では恨みを捨てて元気よく生きていると自分に幸せがやって来るだけではなくて、相手が本当に悪いのなら相手にも因果応報があります。昔の私は本当に悪かったので、因果応報で外資の社長をクビになり、その後10年間苦しい思いをしました。仏光になってもまだ悪かったと思います。私を恨んでいた人達は手を叩いて喜んでいた事でしょう。その人達は私が10年間も苦しい思いをして本当に良かったですね。

 

でも私はそのお陰で多くのことを学び、今は全く違った人間になる事ができました。60歳を過ぎて健康で事業や修行もまあ軌道に乗っていてとっても幸せです。本の執筆だけではなく、やらなければならない事が死ぬ前の日まで目白押しにあります。だから自分が相手に罰を与えるのではなくて、罰は天に任せて置けばいいのですね。そんなことは忘れて、どんな状態からでも自分の人生を振り返り反省して一生懸命生きているとちゃんと良いことがあるのですよ。過去の事はもう済んだことです。何時までもこだわらずに過去は手放して生きて行きましょうね。

 

合掌

 

仏光

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