自分の心が自分を救う | 仏光さんの心の相談室

自分の心が自分を救う

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昨日はとっても忙しかったのですが、不思議なことに夜になっても疲れたという事はありませんでした。ここ数年を考えると今が一番体も心も調子が良いように思います。特に合掌瞑想を毎日するようになってから、心の調子がとっても良くなりました。心の調子が良くなると体の調子も良くなるのです。健全な体に健全な心が宿るのではなく、健全な心に健全な体が宿るのですね。あくまでも心が先です。

 

英語では「First things first」と言いますが、「一番最初に大切なもの」と訳してよいと思います。一番最初に大切なものが他でもない自分の心なのですね。これをないがしろにして、収入や財産や社会的地位を大切にすると、心がどんどん病んでいきます。お金持ちで、世間で有名でも薬物中毒やアルコール中毒になっている人は世界にいっぱい居ます。これは何が最初に大切なのかを忘れたか知らなかったために、お金や物に囲まれながら人生を台無しにしていく良い例ですね。収入や財産や社会的地位程度のもので無限の心は満たすことはできないのです。

 

お金や家や車や社会的地位が無いと、そういうものがあると幸せになるとみんな思うのですが、実際にそういうものが手に入ると、嬉しいのは手に入った時だけで、すぐにまた「これがあればもっと幸せになる」と思うようになります。そしてそれを手に入れるためにあくせく人生を生きるのです。そんな人生が幸せであるわけがありません。

 

基本的な衣食住が足りているのならば、最も人生のエネルギーを注がなければいけないのが自分の心のあり方なのです。これが最初に大切なものですね。自分の心が平穏で同時にシャンとなると必要なものは必要な分だけ必要な時に手に入るようになります。そしてそれらが向こうから自分にやって来くるのです。これには心からの感謝の気持ちが出てきます。

 

心が健康で、それによって体が健康で、必要なものが必要な分だけ必要な時にやって来るのだから、これ以上幸せなことはありません。だから「First things first」、心が最初で一番大切なのです。今、自分があまり幸せではないと感じるのならば、「これがあれば幸せ」と思うものを追い掛け回すのではなくて、先ずは自分の心のあり方を見直すことが一番大切だと思いますよ。

 

自分の心だけが自分の未来を切り開くのです。自分の未来が良きものでありたいのならば、今の自分の心も良きもので無ければならないのです。自分の心以外のものを頼りにしていると、自分の未来を開くことは難しくなります。自分の心以外のものに自分の未来が依存することになりますから。これは自分でコントロールすることはできません。

 

私が自分で事業を立ち上げた時に、私以外に頼りになる人は居ませんでした。とりあえず立ち上げを助けてくれる人などは居なかったのです。最初から顧客も居ませんでした。当たり前のことですが、人に色々聞いても、私以上に真剣に私の事業の事を考えてくれる人が居ないのは分かっているので、自分だけが頼りなのですね。

 

まあ覚悟していた以上に最初の頃は大変でしたが、今は事業を立ち上げた時に「こうなったらいいな」と思っていたのに近い形になってくれていると思います。それでもいっぱい紆余曲折がありますが、ここまで来れたのはどんな困難なことがあっても私の心がありがたいことに折れそうになっても、折れなかったからです。

 

そして自分が必要としていたものは、必要な時に必要な分だけ向こうからやって来てくれました。これから先は自分が年齢を重ねるたびに自分との勝負になっていくと思います。だから心も体もますます精進ですね。

 

先日、職場のパワハラに耐えかねて、何年も家族の生活ことを思い厳しい環境に耐えながら働いていた人が、会社を辞めて、心も体もリラックスしてぐっすり眠れるようになった話を聞きました。これから先、経済的には不安があるかも知れませんが、この人は心が健康になり、そして体が健康になり、実家の農業を手伝いながら次の人生の準備をされています。

 

奥さんも人生で何が一番大切なのかが分かっている人で、少し不安も残るけど大変喜んでおられました。私は「心配しなくてもご主人が一番これからの家族の生活のことを考えておられますよ」と言って奥さんを励ましました。そのための準備期間です。こっちの方がそのまま生活のためにストレスの溜まる仕事を続けて、がんになったり、うつになったり、自殺したりするよりよほど幸せなのです。何が一番大切なのかがよく分かる良い事例ですね。

 

「First things first」。一番大切なのは心です。心さえ大丈夫であれば人生は大丈夫になります。苦しい時には誰か頼りになりそうな人に救いを求めたくなりますが、人生で一番頼りになるのは自分自身なのですよ。お釈迦様はこれを「自灯明」と言われました。「自分を頼りに生きて行け」と言うことです。

 

苦しい時に頼りになる自分を創る努力を一つずつ始めましょうね。実際に起きている今までの自分の経験から、そのようにしていると不思議なほど天がちゃんと助けてくれるのだと私は思っています。やっぱり先ずは自分が自分の一番の救済者なのですね。

 

合掌

 

仏光

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