心が辛い時は | 仏光さんの心の相談室

心が辛い時は

人生では辛いと感じる時がどうしてもあります。私も「辛い」と感じた時が何回もありました。これからもあるかもしれません。いくら坐禅のトレーニングをしていても、思わぬことが起こったりすると辛いと感じる事があるものです。私の場合、過去に何回も辛いと感じる事があったのですが、最近は辛い時の過ごし方というものが分かってきたように思います。


私の辛いと感じた時の過ごし方は、先ず、自分が今しなければいけない事は何かと考えて、それを一生懸命やるようにします。とかく辛い時は色々負の連想が始まって、将来はこうなるのではないか、ああなるのではないかと不安が膨らむものですが、今自分がしなければならないことに没頭するようにすると不安が少なくなっていきます。


例えば、私の場合、組織に雇われているのではなく自分が事業主なので、業績がそのまま自分の生活に影響します。まあ、それが事業主というものですね。サラリーマンをしていた時は、その日、その月の業績で自分の給料が毎月変わるという事がありませんから、今月の業績が思わしく無くてもそれが来月の生活に影響するという事はありませんでしたが、事業主となるとそういうわけにはいきません。良い時もあれば思い通りに行かない時もあります。


初めは思うように事業が進まないと「食べていけるだろうか?」と色々負の連想を頭の中で展開して大変不安になったものですが、今は自分の仕事を見直し、今自分がしなければならないことの本来の姿は何かと考えて、それを一生懸命するようにします。そういう事をしていると、必ずまた業績が良くなって事が分かってきたのですね。不安を頭の中で膨らませていても、何も業績には寄与しませんから、そのような無駄な時間とエネルギーを費やす事をやめるのです。


こういうことも実際自分が色々体験して得てきた心のノウハウです。不安になって物事が良くなるのであれば、私も朝から晩まで不安に思いますが、そんな事をしていても余計状況は悪くなるだろうから、自分が今しなければならない事に集中するようにしていた方が良いのです。そうすると必ず状況が良くなっていく事が分かってきたのですね。


人生は自分にとって都合の良い事と悪い事が縄のように絡み合ってできているものなのです。都合の良い事だけで人生が終われば、それに越した事は無いかもしれませんがそんな事は無いですね。どちらかと言えば人間は欲があるので、都合の悪い事の方がどうしても多くなります。そのような時には、本来自分がしなければならない事は何かと考えて、それを一生懸命するようにしていくと物事が好転していきます。


今まで何回も「辛い」と思う経験をすると、その「辛い」に心を費やすのではなく、そういう時にはどうしたら良いのかと色々試行錯誤を繰り返してきました。そのようにしていると辛く思わないようにするノウハウが自分に蓄積されていきます。だから昔自分が死ぬほど辛いと思っていたことを振り返ると、「何であんな事くらいで死ぬほど辛いと思っていたのかなあ?」と不思議に思えますね。


それから辛いと思うことがあっても、「必ず良くなる」と自分に言い聞かせて信じてしまう事です。そうするとやっぱり状況が良くなっていきますね。私達がどのように思おうとも、どうせ遅かれ早かれ死ぬのですから少しでも積極的な心の状態を作っている方が得なのですね。一々自分にとって都合の悪い事に心を費やさない事です。自分が今しなければならない事を一生懸命していると心の状態が積極的になって行きますので、一分一秒でも嫌な思いをする時間が少なくなります。人間は明日死ぬかもしれませんから、今日一日は何があっても良い気分で過ごした方がいいのです。


辛いと思う根底には自分がこれから先もずっと生きていくだろうということが基になっているような気がします。こういう辛いことがずっと続くのは嫌だなと思うのですね。でも、明日自分の人生が終わるかもしれないという事実もあるのです。そう考えると今日一日何があっても楽しく過ごした方が得ですね。


合掌


仏光


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