災い転じて福となる

人生には色々な災いが降りかかる時があります。人生これで良いと思っていても、思わぬことが起こるものです。私が社長をクビになった時もそうでしたね。その時は、人生が終わったと思ったものです。しかし、今こうして毎日幸せに生きていけるのは、社長をクビになったからです。昨日のブログにそのいきさつを書きました。人生が終わったと思うほどの出来事が、今となれば人生最高の出来事になったのですね。これこそ、災い転じて福となるの代表みたいなものです。それから私は、自分が思う通りにならなくても、何か災いが起こっても、「きっとこの件に関しては、思い通りにならなかった方が良かったのだろう。」と思うようになりました。

どうしても人間は、思い通りになったことより、思い通りにならなかったことをいつまでも考え思い込む心の癖があるみたいです。そしてどんどん落ち込んでいくのですね。落ち込むと何でもかんでも悪い事が起こるような妄想に捉われていきます。これが心を病む原因となるのですね。もちろん、思い通りにならなかった時は、私も少し落ち込みますが、後から考えると思い通りにならなかった方が時間が経つと結果が良かった場合が多かったので、｢これで良かったのだ｣と思えるようになりました。

だから、思い通りにならなかったことについて、いつまでも考えないのですね。もう、しょうがないのだから、考えないのです。起こってしまった事は変えられません。それよりか、｢これで良かったのだ。明日からはもっと良くなる。」と自分に言い聞かせて、次のことに心を向ける方が、本当に｢もっと良くなる。」のです。こういうことの繰り返しから学んだ私の心のコントロール方法でしょうね。

人生では悪い、悪いと思っている状況の中に、ちゃんと次の良い事の芽が育っているのですね。私が苦しい中、禅と出会ったのも次の良い芽です。その芽はどんどん育っていって、素晴らしい大きな木に育ちつつあります。しかも、その木は私に、この上ない幸せをもたらしてくれました。病気やケガをしてもそういうことがありますね。本当にありがたいことだと毎日感謝しています。

人から裏切られても同じだと思いますよ。私も何回も人生の中で人から裏切られた経験がありますが、今は何とも思ってはいませんね。裏切る人間はどうせ遅かれ早かれ裏切るのです。死ぬ前の日に裏切られるより、早く裏切ってもらった方が良いのです。そんな人間といる時間がその分人生で少なくて済みますから。

金銭が絡んでいてもそうです。その時は大変な損をしますが、｢それがどうした！｣です。早く裏切ってもらった方が人生の損害が少なくなります。苦しんでいると、思いもよらなかった素晴らしい人と出会って、助けられる事もあります。そして、それまでの人生より、より豊かな人生が拓けていったりするのですね。苦しんでいたからこそ起こる素晴らしい人生の転機です。

何時もこのように思って、自分の心を積極的にしていると、人生のチャンスが訪れるのですね。そして、そのチャンスをものにできるのです。これは実際、私の人生でも起こったことです。ところが、今までの悪い記憶の中で生きている人は、せっかく与えられたチャンスをものにする事はできません。疑ったり、今までみたいになるのでは無いか？と勝手に考えたりして、それまでの心の癖のお陰で、せっかくのチャンスを逃し、元の木阿弥の生活に、人生に戻っていくのです。チャンスは人生の中で、そんなに転がってはいないのですね。だから可哀想だけれども、そういう人はそういう人生しか送れないようになっているのです。

私は、何時も「災い転じて福となる。」と思うようにしています。そして｢明日はもっと良くなる。」と信じるのですね。そうすると、どん底にいても必ず良くなっていくものです。これは一回や二回思ったけどそうならなかったという問題ではありません。常に思っていることが大切ですね。私は何時もそのように思うようにしています。そうすると本当に思っている通りに、明日はもっと良くなりますから。これは私の体験から得た、幸せになる心のコントロール方法ですね。

合掌

仏光

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