ゴジラの創り方 | 大学の経営学講義 実況中継

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最新刊:アントニオ猪木 最強の戦略

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ゴジラは永遠性のシンボル

ところで、経営戦略としてゴジラを見た場合、
ゴジラは戦略の持つ最も重要な要素である永遠性を
具備しています。経営戦略とはとどのつまり、
組織を永遠たらしめる道を創ることです。


ゴジラは生誕以来
60年の長きにわたり、映画界の
第一線で活躍してきており、最新作が常に
クランクアップされる存在です。


こんな存在は殆どないでしょう。

こうした世代を超えて愛される超ロングセラー製品を
生み出すことが、企業が永遠に永らえる最も大きな力
になることは明白です。

そして、前述のゴジラの特色は永遠性を持つ製品の
条件にも合致します。

 

永遠の製品を創るために


このあいだ学生が「明治ベビーチョコ」を買って
きたのですが、懐かしいから買ったんだ、とのこと。


筆者の世代では
50年前にあったお菓子であり、
学生達にとっても
20年前のお菓子と言うことになり、
このチョコは「お菓子のゴジラ」といってもいいで
しょう。


世代を超えて愛され続けているドラえもんや
サザエさんも、永遠性を持っていると言って
いいでしょう。


ただ、ゴジラは国際性という点で群を抜いています。

国際性がなければ、今の時代、企業は永らえることは
できません。


それではゴジラのつくりかたをお教えしましょう。

 

1.人間でないこと

2.人間性を代表していること

3.時代が変わっても人間が希求する要素を
持っていること

4.人種の壁、文化の壁を乗り越える存在

5.人類が失った価値を持っていること

6.常に変化し、時代に合わせてアップデートすること


続きます