たまには読んだ本の感想を。

 

先日読んだこちらの本。

 

 

買ったのはだいぶ前ですが、積ん読方なので、

しばらく寝かせていました。

舞台は盛岡。私の出身地です。

懐かしいお店などが出てきますが、

ちょっと観光ガイドっぽくなってます。

主人公が自転車で街中を走るのも

いやいや、その距離ムリだし、そこに行くならなんでそこの道走る?と

突っ込みどころは満載ですが、

地元だからわかるだけで、気にせず読めるかと思います。

ホームスパンの作成を通じて、登場人物の成長というか、

要所要所で語りが変わるのも面白いかと。

この喫茶店が出て、ホームスパンのモデルはこの工房、

となると、あの団体がからんでるな、とまたまた地元ならではの気づきも。

 

心にグサグサ来るシーンもあるので、

読み進めるのもつらいところがありましたが、

登場人物が割に多いので、心情を書ききれなかった部分も。

主人公の母親がどうして娘にそこまでつらく当たるのか。

最後の方で何となくそれを示唆している個所もありますが、

そこだけでは少し不十分。

もう少し掘り下げて欲しかった。

母親の趣味から、こういうことなんだろうな、と推察することはできますが、

どうせなら母親との確執だけでもよかったとは思います。

 

一番の感心どころは岩手の男性の気質をよく描いているな、というところ。

思慮深くて無口で。

必要な事であっても、決して口にはしない。

「そったなごど、いわなぐてもわがってらべ(そういうことは言わなくても自然とわかるでしょ)」

恋愛においてはその点は物足りなさを感じる女性も多いかと思います。

(岩手の女性も寡黙な人が多いので、ちょうどいいのかもしれません)

 

当然盛岡なので、多少の方言は出てきますが、

この言葉を出すなら、もう少し方言でしゃべらせてもいいのに、

と言うか地元だともっとなまってるよ、と。

主人公の父親と祖父は同じ高校ということで、

あ、あそこね、とわかりますが、

あの高校の学生は集団行動はしないのよ・・

我関せず、という感じで単独行動する学生が多いのに。

 

なんて地元ならではの突っ込みどころ満載ですが、

ストーリーはなかなか読み応えあります。

こちらの作家さんは「四十九日のレシピ」を書かれた方です。

映画にもなっているから見たことあるかもしれません。

軽めの文章なのに、ぐっと引き込まれる。

もう少し注目されてもいい方だと思ってます。

 

ホームスパン・・

本当にいいものだし、一生使えるのはわかってはいるけど、

お値段もそれなりにいいので、

手が出ない・・

そろそろいいお年頃なので、ストールかマフラーでも考えようかとは思ってます。

本当はコートとかジャケットが欲しいんだけど。

https://tekuri.net/homespun2019/

こういう集まりもあるので、今年は行ってみようかな・・

こちらにも参加している蟻川さんは実は母の同級生でもあります。