おはようございます!

 

久しぶりの連日投稿チョキ

書けるうちに書いておかないと

 

 

昨日、近隣にできた蔦屋書店に行って来たら、

大好きな「ヒグマ」に関する書籍の特設コーナーが。

札幌近郊でヒグマの出没が相次いでいるからかな。

とっても気になる本があったけど、今回は購入我慢しました汗

 

 

さて、こちらも近年非常に気になっている「浮世絵」関連本




 

『眩(くらら)』 朝井 まかて

 

 

ギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザ

 

生まれながらにして浮世絵師として生きることを

運命づけられていた葛飾北斎の娘、お栄。

 

家事に煩わされることなく、思うがままに描き続けたいと

嫁ぎ先から実家に出戻り、

北斎の工房で絵師として邁進する日々。

 

雑念にとらわれず絵が描ける幸福を感じながらも、

天才絵師・北斎との力量の差に苦悩するお栄であった。

 

かつての北斎の弟子・英泉への思慕の情。

早逝した姉の不良息子に関わる絶えぬトラブル。

そして葛藤の末にたどり着いた独自の画の世界。

 

江戸時代に隆盛を極めた浮世絵界にしても

女性絵師は珍しかった時代に

我が道を歩き続けた一人の女性の半生。

 

ギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザギザ

 

 

去年、墨田区にある「北斎美術館」

その中で、工房で浮世絵を描く北斎の姿が展示していましたが、

そこにお栄の姿がありました。




いつも二人は一緒に創作活動していたんでしょうね。

 

お栄って、現代版キャリアウーマンですね!

家庭か仕事かを迫られがちな女性の生き方を

体現した典型のように感じました。

いわゆる日本的な「イエ制度」は明治時代に作られて、

江戸時代は意外と女性も自由に生きられた世の中だったらしいけど

 

それでも、結婚して家庭に入って子どもと夫の世話をして…

という風潮は、如何ともしがたい常識だったんでしょうか。

 

西洋画との出会いで、色の濃淡で陰影を表現するという

難しさを体感するお栄。

色にこだわった絵師だからこそ、たどり着いた集大成が、

本の装丁画「吉原格子先之図」なのかも。

 

息をのむ美しさですアップ

 

ますます浮世絵にのめりこむ素晴らしい1冊でしたラブラブ