2021夏の甲子園が開幕し、2年生エースの森下瑠大投手がいる京都国際高校も出場する。
2~3年前、彼が福知山市にいた中学生時代に、その腕の振りが目に留まり、ずっと注目している投手である。
その大会で球速は120km/h程度と平凡で、他に速い投手が何人もいたが、指先から捕手までの球筋が印象的だった。
甲子園に彼が登場する前に状態を確認しておこうと、京都大会の決勝戦をYoutubeで視聴した。
0点に抑えていたものの、私の期待が大きすぎるせいか、正直なところ少し物足りなかった。
そんな中、非常に興味深かったのが、両チームの捕手のフレーミング技術の違いが勝敗に直結していたことである。
京都外大西の捕手が昭和時代の高校球児みたいな懐かしいキャッチング。
それに対し、京都国際の捕手は古田捕手系のフレーミング。
結果は、
京都外大西4-6京都国際
と2点差で、四球と見逃し三振が得点にからんでおり、同じコースに投げても、両チームでボールとストライクの判定が異なっていた点が非常に興味深かった。
別に球審が片方を贔屓していたわけではない。
京都外大西の「昭和なキャッチング」がきわどいコースをボールに見せていたのである。
京都国際の1回裏の攻撃と京都外大西の9回表の攻撃を対すると、それが非常によくわかる。
おそらく、この場面の両チームの捕手を逆に入れ替えると、勝敗も逆になったのではないかと思われる。
ストライクを当たり前にストライクと判定してもらうことの大切さが非常によくわかる。
高校球児で捕手をされている方、ぜひこれを教材にしてフレーミングを勉強してほしい。