丈夫な840HDナイロンを使ったシンプルすぎるザック
TOUGH Junior タフジュニア / アライテントRipen
コチラのザックも26年くらい前に購入したものです。

今から26,7年前。
父親が「今度、富士山に登るから良さそうなリュックを見つけてくれ!」
ということで、余計なストラップなどがないザックを贈ったことがありまして。

結局、父親の好みに合わず、開封もされないまま26,7年間
ずっとお蔵入りしていたザックです。
登山店で買った時に、「外は雨なので袋を二重にしておきますね!」
ということで、メーカーから出荷された時のビニール袋の梱包に
お店のビニール袋が二重になっていたので、
外部との空気が遮断されいたようです。
なので、布地に施されてるPU加工も劣化せず加水分解もせず、
かなり良い状態でした。
この“タフジュニア”。Ripenアライテントのザック、“タフ”のSサイズ版。
ホント、凄まじいくらいシンプル過ぎる造りです。
背中に当たる背面パッドも薄く、
ハーネスのパッドも薄いデキ、
必要最低限のストラップ類。
そしてサイドポケットやフロントポケットさえ付いていない
超シンプルなザックです。
(サイドポケットは使ったり使わなかったりだけど、
フロントポケットがないのは不便を感じることしばしば)

その代わり、840HDナイロンの強化素材を使っているにも関わらず、
760gの軽量化を実現しています。
たらく亭のレビュー
“タフ・ジュニア”、23Lの容量くらいでは収納できる量も大したこともないので、
従って、大して重くはなりません。
このくらいでは背負って行動していても背中や肩が痛くなったりしないから
このザックにアレコレ求めたくなる氣もないんだけれど。。。
背中へのフィット感は中レベルの中くらい。
10段階で5レベルくらいです。
特に優れているワケでもなく、悪いワケではありません。
(飽くまで個人の主観です。またパッキングのスタイルによっても変わってくる)
ザックの底にあるストラップポイントに別売りのストラップを使えば
サーマレストZライトソルや夏用シュラフ程度なら括り付けられそうです。

ウエストベルトは幅40mmのナイロンストラップ。
この容量のザックではこれで十分だと思います。
荷物の入ったザック全体の重さを
肩だけでなく腰に分散させる必要もないので、
歩行時にザックが揺れなければ役割りを十分に果たしていると思います。
左右のハーネスにはチェストベルトもあるので、
身体の上体をしっかりホールドしてくれます。
この容量のクラスのザックでもサイドポケットがあるのがフツーですが、
このタフ・ジュニアには装備されていません。
別売りのサイドポケットを購入して、取り付けることはできます。
しかし、ザック全体が薄いので、取り付けたサイドポケットの方が
厚みが出てしまい安定しません。

また、アライテントの別売りサイドポケットは実店舗で
扱っている処が少なく、店に行ってすぐ買えるワケではありません。
お店経由か、通販で取り寄せることになり、
時間がかかってしまいます。
結論として、このザックにサイドポケットを付けるのは
現実的には不向きでしょう。
ザックの内部も、マジでシンプルな造りで、
フロントパネルの裏側にポケットが1つだけ。

この会社の製品はザックに限ったことでなく
テントも同じなのだけれど
造りが丁寧でシッカリしている。
必要最低限の装備でムダなものを削ぎ落しているスタイルなので、
古い考えの登山愛好家やシンプルなものが好きな人には好評なのかも。
メーカーのカタログやウェブサイトには
「ハイキングだけでなくタウンユ-スにも使いやすい…」
と表記しているけれど、ここまでシンプル過ぎてはタウンユースとしては
かえって使いずらいでしょう。
メインの収納スペースに財布やらその他の荷物を一緒に入れたら
中でゴチャゴチャになってしまう。
メイン(ココしか収納スペースがないんだけれど)のパネルは
フルオープンとまでいかないけれど、
ジッパーがかなり下部まで伸びているので
ガバッと大きく開けることができます。
私のように荷物の収納術に長けていない人にとっては
パッキングが非常にラクに行えます。
それにしても、ザックの内側をマジマジと見ると、
本当に丁寧で慎重な縫製だと感じます

とにかく単純明快なほどにシンプルなザック。
けれどもシンプル過ぎて時として不便さを感じたり、
使っていてヒマを感じてしまことがある。
(それが良いとか悪いとか言ってるんじゃなくて…)
こうした質実剛健でシンプルなザックを愛用する人も
決して少なくないのでしょう。
なんせ、30年以上に渡ってずっとこのメーカーのラインナップに
名を連ねている定番中の定番ですから。