「ヌナが頑張って作ったやつだもん
誰よりも先に使いたいじゃん」
彼はそう言って、私の手を握った。
「気持ちは嬉しいけど……
でも………テテが今使ってるものって
きっとかなり良いものでしょ?
肌に合わなかったらって不安だし…」
「大丈夫大丈夫。
なんか大丈夫な気がするんだよね。
ヌナのだから」
「そんなこと言って……
それで合わなかったら
ショックなんだけど…」
「でも〜俺が一番に使いたい!」
彼が
駄々こねモードになりつつあったから
「もう……分かったよ。
出来たらすぐ送る」
まぁ……一番に使うこと自体はいっか………と
了承することにした。
「よっしゃっ!
感想もちゃんと言うからね!
俺はヌナの専属モニターだから」
やっぱ芸能人だなぁと
遠い存在に感じていたはずなのに
今は良い意味で
ただの可愛い年下彼氏のように感じて
なんかそれを幸せに思った。