速度を落とし
息と髪を整えながらその人に近づく。
「テ……テ?」
ちょっと躊躇しながらも
背後から声を掛けると
待ってましたというような顔で
ゆっくり振り向いてくれた。
「来た〜〜〜」
彼はそう言って
ベンチの彼の隣を叩いた。
それに従って彼の隣にそっと腰掛ける。
隣の彼からはほんのり
爽やかな良い香りがして
久しぶりに会うのもあって
なんかすごく胸がドキドキしていた。
「本当長い時間……待たせてごめんね。
大丈夫だった……?追っかけられたり…」
※イメージしやすいように画像をお借りしています。
