その後
彼の言葉の意味を考えてしまい
私は黙りこくってしまってたけど
彼は平然とあれしたいなこれしたいなと
一人でペラペラ話していた。
彼の話しぶりを聞いてる分には
たぶん遠距離やっぱり無理とか
そういうことを言おうとしている訳では
ないのかなとは思った。
だから
さっきのドキッとしたのは
徐々に治まっていった。
そして彼はその後もずっと曖昧に
"近いうちに"と言い続けていたから
あぁ……この近いうちっていうのは
本気で近いうちにって話じゃなくて
よくある"いつか"的なやつだなって
理解した。
「だから行く日決まったら教えるから
予定空けてね」
「うん。
今私も仕事忙しくなってきたから
決まったら早めに教えて。
でもホント、スケジュール忙しいんだから
無理しないでよ」
「分かった〜。
じゃあまたね〜。
ヌナ、愛してるよ〜」