「断りもなくごめんね?
だってあんまり可愛いこと言うからさ~
僕だって男なんだから
我慢できなくなっちゃうよ~
ダメだよ?他の人にそんなこと言っちゃ」
そう言い訳したけど
ホントに嬉しかったから………。
彼女は大きな目を一瞬僕に向けて
ボッと音がしそうなくらい頬が紅くなった。
はぁぁ………可愛い………
ガッツくような女子と正反対で
控えめだからか
俺にはなんか安心できるんだよな………。
初恋の人とキスするなんて
誰しもが経験出来るわけじゃない。
初恋を実らせること自体も。
それに初恋は上手くいかないっても
よく言われるよね。
けど俺はもうこの時
彼女と上手くやってやるって
もう自信みたいなものも湧いてきていた。