審美の光 158途端に俺の視線は彼女の唇を捉えてしまう。こんなこと考えてるって知ったら彼女は引くかもしれないぞ水の泡かもしれないぞそう心の声が聞こえる。ちゃんと好き同士だって分かったんだから別にいいじゃないかそういう声も聞こえる。 ギリギリまでそのどちらの声に従うかホントに迷ったけど彼女の"好き"が嬉しすぎて彼女の小さくて可愛らしい唇にどうしても触れてみたくなって「コリン……ごめんね」急に男を出してごめんという謝りで少しの保険をかけて彼女の唇に自分のを優しく押し当てた。