審美の光 113そのまま辛抱強く夕方までは待ったけど連絡が来ることは無くてやっぱり何かあったんじゃ………そう心配し始めた俺は手が空いた時間に彼女へ電話を掛けた。コールの音は鳴ったから電源は切れてないようだけど彼女はなかなか出ない。ダメ元ではあったんだけど出ることを願って俺はひたすら待った。あんまり出ないから一旦切るしかないかなと思ったその時微かにごそっと音がしてやっとのことで繋がった。