彼女は僕の言葉をちゃんと
褒め言葉だと理解してくれたみたいで
「ありがと…」
少し照れたようにそう言って
キッチンに下がって行った。
やっぱ可愛いな………
この状況に不謹慎かもしれないけど
僕は彼女の仕草を見て
そんなことを思っていた。
今から彼女にどう話をしよう………
彼女がキッチンにいる間
自分の太ももに頬杖をついて考え込んだ。
謝罪もそうだけど
僕の正体を知った経緯とか
それを見てどう思ったのか
そういうことも気になる。
彼女は
僕のことがもう嫌になったんだろうけど
でも僕は彼女ともっと
仲良くなりたいと思っている。
その為には
もう嘘をつかないで
僕の置かれてる状況とか
気持ちとか
そういうのを正直に話すべきだろうな…
そう思った。