ぼーーっと一点を見つめて呼吸を整え
列が進むのを待っていると
「次の方どうぞ〜」
と隣のレジから声が掛かる。
ハッとして声の主の方を見ると
レジにはいつかの店長さんが居て
「…あ!あの時の!お久しぶりです!
いや〜あの時は本当に助かりました」
と笑顔で話し掛けてくる。
大量のチョコ買ってる所見られるなんて
恥ずかしいような……
ちょっと足がすくんだけど
行かない訳にもいかなくて
僕は頬をポリポリかきながら
店長さんの元に行った。
「いつもありがとうございます。
□□さんとお友達になったとか。
いや〜素敵な出逢いですね〜」
店長は
彼女と仲良くなったことを
知っているみたいで
更になんか気まずく思った。
「あ……まぁ……」