「でも過去は過去だよね。
今は僕のコリンだもんね」
でも今は彼女と恋人関係なんだから
結果オーライじゃないか。
当時の俺では
彼女を守れなかったと思うけど
今は鍛えて体格的にも
そして人間的にもだいぶ成長したと思うし
自信もついた。
だから彼氏として彼女の隣にいたって
誰も文句を言わないはず。
たぶん……。
今度は悪い男から俺が彼女を守るんだ…
そう思って
彼女のことを優しく見つめた。
俺からガン見されて落ち着かなそうに
モジモジする彼女が可愛くて
ニコニコ微笑んで見ていると
そんな幸せな時間を邪魔するやつが………
ジュングが
俺の背後から茶々入れしてきた。
「ちょっとお二人さん?
イチャつきすぎじゃない?」
その声が妙に響いちゃったみたいで
周りも急に
「なになに?」
と騒ぎ出す。
「ホントだ~。
あれ、コリちゃんって
ジンくんと喋るんだ!」
「え~なになに?
ジンくんとコリちゃんって
なんかいい感じなの~?」
「まさか!もう付き合ってる?」
あぁ、これはヤバイ……
せっかく穏やかに過ごしてたのに!
ジュングの野郎……!