彼女が帰ってなくて良かった
と思うのも束の間
なんでアイツが
コリちゃんとイチャついてるんだよと
ちょっとイラッとした。
だからみんなからの歓迎コールに
サラッと応えながら
ジュングの元へ行くかのように見せつつ
真っ直ぐに彼女の元へ向かう俺。
俺はわざと
ジュングと彼女の間に割り込んで座った。
「ヤ~ソクジナ~
反対側空いてんだろ!」
「なんでお前がここなんだよ。
お前があっち座れよ」
そういつも通りな感じで
言い合いをしていると
隣のコリちゃんが
クスッと笑ったのが聞こえて
ハッとした。
彼女を見ると
俺たちを見てクスクス笑っている。
あ、笑った………可愛い……
そうやって笑うこともあるんだ………
今日は彼女がいるんだから
こんなダサい所見せちゃダメだと我に返って
「子供くさくてごめんねぇ」
彼女に謝ると
「仲が良くて良いじゃないですか」
とニコニコ笑っていて
彼女が笑ってくれたことが
なんかすごく嬉しかった。