車を降りる時、マネージャーに
「状況見て連絡します。
とりあえず9時半頃で」とお願いして
周囲を確認しながら車を降りる。
そして店に入り
出てきた店員さんに
ジュングの名前を告げた。
帽子を深めに被ってたんだけど
目が合ったら
店員さんは驚いた顔をした。
「こ、こちらです」
少し緊張した感じで連れられて
個室に案内された。
やっぱバレるのか……。
そう思いながら部屋のドアを開け
「ごめん遅くなって」
と入ると
入り口近くに居た人たちが
「ジンく~ん」
「来た来た~」
盛大に迎えてくれた。
今日はこういう特別扱い勘弁なんだけどな…
そう思いながら、彼女の姿を探す。
入口付近には居ない……
奥に目を向けると
ジュングと二人で話している彼女がいた。